So-net無料ブログ作成
検索選択

人生のご褒美 [日常]

変わらないね、よりも嬉しい言葉。

一泊二日で郷里に帰り、懐かしい人々との再会を果たした。
なんて書くと、ちょっとかっこいいけれど要するに同窓会
実は私が卒業した高校は大変卒業生の多い学校で
人生において二回ほどしか幹事が回ってこない。
一回目は副幹事で、それから干支一回りで本幹事。
その本幹事年を来年に控えて、今年、私たちの学年は
様子伺いをかねたご挨拶に当たっていた。
郷里にない人間にできることなどほとんどないけれど
それでもみんなに会いたくておめおめと参上。
楽しすぎる時を過ごさせていただいた。

同窓会で一番良く飛び交う言葉は
「変わらないね」ではないかと思う。
今回も、「秋川って本当に変わってない!」と
たくさんの人から言われ、えへへ……なんて笑った。
そんな中、ふたりの人から、
「変わったね」という言葉をいただいた。
ひとりは同級生で、高校生時代には全く交流がなかった人。
その人に言わせると、当時の私はとてもとんがってみえたそうだ。
ストレートに言えば『怖いタイプ』で、とてもお話ししたい相手ではなかった。
でも、何十年もの時を経て、再会して言葉を交わしてみると
なんだかとても良い感じ、だと言う。
大人になって、丸くなったんだねえ……なんてにっこり笑って宣った。
まあ、相当きこしめしていたから、どこまで本気かわからないけれど
たぶんあれは褒められていたのだろう。

そしてもうひとり。
これはもう、私が高校時代から信望してやまない先輩。
この人について語り出すと、私は本一冊ぐらい書いてしまいかねないので
この際それは省略するが、とにかくその人から、
「君が昔からいろいろ書いていたことは知っていた。でもそれは決して
こんな文章じゃなかった。もっと独りよがりで中二病的なものだった。
けれどこれは全然違う。文章が成長するなんて思ってもみなかった」
と言われた。
実は、その方はとても多忙な方で、すでに実家も地元になく
まさか今回参加されるとは思ってもいなかった。
会場で声をかけられ、絶句のあと絶叫に変わったほどだ。
そして直ちに、鞄の中にあった拙作を進呈。
シリーズ物の途中巻という先輩に進呈するには相応しくないものだったが
とにかく、その方に今の私を伝えたくて押しつけてしまった。
先述の言葉は、それを読んでの感想だった。

渡された本をその場で読んでくださった。
それだけでも十分嬉しかったのに
その文章とかつての私の文章の比較まで……
それができるほど、昔の私の文章を覚えていてくださったのだと
涙が出るほど嬉しかった。

この人に認められたい、と思いながらも諦めていた。
確固たる信念を抱き、困難な目に遭ってもへこたれない。
それでいて、下げるべきところではきちんと頭を下げられる人。
私はこれまで出会った中に、そんなひとはごくわずかだ。
ひとりは執念でしがみつき、まんまと夫にしてしまったが
難を逃れたもうひとりは世界規模で走りっぱなし、
遠く離れたところからそっと窺うことだけしかできなかった。
そんな方からいただいた言葉は、昔と違う私を褒めるものだった。

『変わらないね』というのは私にとって褒め言葉だ。
これはもう間違いない。
けれど『変わった。しかも良くなった』と言われること
しかも認めて欲しくて仕方がない相手から言われることは
これまでの人生に対する大きなご褒美だと思う。
『変わった』ことを喜び、褒めてくださる方々のためにも
これからも努力を重ね、新たな自分を作っていきたいと思う。
そしていつか、私自身が、誰かにとっての「認められたい相手」になりたい。
道は相当険しそうだけど、志だけは捨てまいと思う次第である。



人気ブログランキングへ

nice!(8)  コメント(4)  トラックバック(0) 

nice! 8

コメント 4

ゆうのすけ

残暑お見舞い申し上げます!
今回の記事からはいつも以上に 秋川さんの気持ちが溢れ出ているなと
思わず微笑ましくなりました。✿
そして もし今でも残っているならば 当時秋川さんがつづられていた文章を読んでみたいなと思っちゃいました。^^
生地が今の住所である私は 帰省はとても憧れてしまいます。
今回はとても 素敵な時間を持てて良かったですね。☆

ここに来てかなり酷暑日になっていますが体調崩されないで 今年の晩夏を乗り越えられてくださいね。^^
by ゆうのすけ (2016-08-09 22:48) 

NONNONオヤジ

高校の頃から物書きを目指してられたんですね~。
「初志貫徹」で素晴らしい!
いや、紆余曲折や回り道もあったのかもしれませんが、
その経験もまた血となり肉となって作品の中に生かされるような
気がします。
今は懐かしい顔に会いたい気持ちが半分、会いたくない気持ちも半分ですが、
できれば胸を張って会いに行ける自分でありたいと思っています……。
(現時点ではちょっと無理っぽいですが……^^;。)
by NONNONオヤジ (2016-08-10 19:25) 

cyano

上沢くん、今年はケガのため、ファーム暮らしです。
来年こそは頑張って欲しいです。
by cyano (2016-08-14 16:39) 

秋川滝美

ゆうのすけさん

台風のあと、毎日じめじめ暑いですね。
それでもさすがに夜は少ししのぎやすいですけど……
『いつも以上に気持ちが溢れている』
まさにそのとおりです。
これでも、相当抑えて書いたんですよ~
それぐらテンションの上がる同窓会でした。
またこんな機会があれば良いのに、と願ってやみません。

NONNONオヤジさん

正しくは、小学校のころから目指していた、でしょうね。
でも高校生になるころには、現実が見えてきて
物書きになんてなれっこない、って思い始め
それでも書くこと自体は止められず、書き続けていました。
その結果、今の秋川がいる、ということで感無量ではあります。
胸を張って同窓会に出たい、とおっしゃる方はいらっしゃいますが
実際、でてしまえば相手が今なにをやっているかなんてどうでもよくて
ひたすら思い出話ばかりしているような気がします。
まずはお気軽に参加してみてはいかがでしょうか?

cyanoさん

怪我はスポーツにつきものですよね。
しっかり治して、来期また頑張っていただきたいです。
by 秋川滝美 (2016-08-19 20:13) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL: