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自信なんて持てない [日常]

不知を知る。

私が書く話の登場人物、特にヒロインについて
「こんなに能力が高いのにこの自信のなさはおかしい」
と言われることがある。
不思議を通り越して嫌みですらある、とも……
私は、そんな意見を拝聴する度に
そういうものかなあ……と首を傾げていた。

能力があるすなわち自信があるというのは
ただの思い込みじゃないのか?
というよりも、能力が高ければ高いほど
自信なんて持てなくなると思う。
実るほど頭を垂れる稲穂かな、という言葉があるが
あれは意識的に謙虚になっているのではなく
どうしてもそうなってしまうのではないか。

だって、能力があるということは
もともとものすごく才能に恵まれている場合を除いて
かなり真摯な努力の積み重ねの結果だろう。
そしてそんな努力の過程で必ず出会うのが
自分よりも優れた人々である。
あの人にはどうやっても敵わない……
その世界を知れば知るほど、そんな存在が増えていく。
もちろん、自分についても、どこかで誰かが
そんな風に思っている可能性は無きにしも非ずだが
たいていの場合、そんなことに気づきはしないのだ。

追いつけ追い越せならまだしも
追っても追っても追いつけない相手ばかりを見ていれば
自信なんて湧いてくるわけがない。
ああ、どうしてこうも駄目なんだ私は!
と我が頭をぽかぽか殴りつけたくなる。

ひとつの知識を得れば
その向こうにある知識が見えてくる。
ひとつの技術を得れば
それを使ってなすべきことが見えてくる。
道は果てしなく続き、ゴールは決して見えない。

ということで、私が作り出すキャラたちは
常に自分に自信がなく、足下ばっかり見つめている。
世の中には、そういう人間、リアルでもけっこういるはずなんだけどなあ
と、思いつつ、本日もぱたぱたと執筆している次第である。



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コメント 5

スアラ

こんにちは。
いつも新作が出るたび、購入させて頂いてます!

さて、第三者からの能力が高いことを描く視点があるために、より読者からすると不思議を通り越して〜、になるんだと思います。

Aからの能力が高いと評価されているBがいる。
それなのにB本人は、「Cさんの方がもっと上だから」とその評価を受け入れない。
するとAが、Bを褒めたのに受け入れてもらえない、しかもAは A〈 B の評価をしているのに、そんなことを言われる(思われる)と A〈 B〈 C と言われたも同然で、『アナタは私たちより能力が低いのよ』と嫌味に聞こえるんだと思います。

佳乃にしろ、瑞穂にしろ、(茅乃と美音は少し違う?)自信が無いのは性格だから仕方ないにしても、他者からの評価を、もう少しだけ素直に受け入れてほしいな、とヤキモキしてしまう読者でした。
(でも、どのキャラも大好きです!)
by スアラ (2016-08-20 00:02) 

ゆうのすけ

昨今 同じようなことを感じることがあります。
全ての世代ではありませんが 今の世代と それ以前の世代と考え方(大雑把な表現だな・・・。)はだいぶ変わってきているようにも思えるんですよね。
私なんかは 謙虚が美徳みたいな感を持っていますが それじゃ今の時代渡り歩いて行けない(から回りでも フカシでも言ったもん勝ちみたいな風潮ってあるような気がするんですよね。「あたし失敗しません!」しかり。^^;)
逆にそういう方が私は 胡散臭く感じちゃったりして。。。ジェネレーションギャップ?!それとも私が大人し過ぎる はたまた自信なさすぎなの?!
能ある鷹は爪隠すみたいなのって 今の時代はそぐわないのかな。

生活感も20~30年前と比べたら かなり変って来ているし 出る杭こそお宝みたい(保証は無いけれどね。)な時代なのかな。。。
秋川さんの作品の購読世代ってどれくらいのパーセンテージで振り分けられるのかよく判りませんが 私は今の時代に失われつつあるものがキラキラ輝いているように感じるんですよね。特に ”ぼったくり”は そこがおいしいんだと!☆
しかし それだけ反響があるというのは きっと主人公にしろ作者にしろ 惹きつけられる魅力があるからなのではないでしょうかね!^^☆
私はそんなキャラ達にエールを送りたくなります。カラーは違えど 実際ひとりで仕事を切り盛りしていると自信より 出来るだけの事をしなくちゃ!となりますからね。私の場合一度二度経験があっても たかをくくるとそういう時に失敗しちゃい易いんです。日々鍛錬。^^(またコメントの意図が怪しくなってきた。^^;)
※台風が気になりますね。。。やっぱりもう晩夏なんです。✿~
by ゆうのすけ (2016-08-20 04:40) 

HCのS

そのような思考や行動基準を感じさせる人がいることは知っています。
見ててもう少し自信を持って良いんじゃないかと思う事しばし
男女拘わらず居ますので性別では無さそうですが女性に多く見受けられます。
その方の他者との交流方法で培われるのか、特に同じ集団の中で過ごす時間が長いと処世術の一つとして謙譲の美徳意識が身につくのかな。
でもそれが物語の主人公だった場合、危機との遭遇時に切り抜けるジョーカーに所謂ワイルドカードに成り安いことかな。
by HCのS (2016-08-20 06:53) 

かつみ

ちょっと違うかもしれませんが、進学校の生徒を考えた場合、おっしゃることに同意します
子どもがそれなりの進学校出身で、彼らの同級生にはそれこそすさまじいほどに頭のよい子が何人もいました
でも彼らはみんな謙虚で、自分はたいしたことないというのが日常でした
上をみたらキリがない
それこそ模試で全国トップをとったとしても、たまたまであって、毎回ではない、と謙遜するような

そんな彼らが身近にいると、やはり自己評価は低くなるようで、よく頑張ったとほめてもまだまだだと満足しませんでした
自己評価って相対的なものなので、非常にハイスペックな人が自分は平凡だと思いこんでいる場合はあると思いますよ
by かつみ (2016-08-26 16:18) 

秋川滝美

スアラさん

なるほどそういうものですか……
評価を受け入れることは自惚れとは違うということなのかも
しれませんね。
どうも私は『でもでもだって』あるいは『超俺様!』の
いずれかしか書けないような気がしております。
日々精進ですねえ……

ゆうのすけさん

失われつつあるものをしつこく書いているので
たぶん「時代遅れ」感が満載なんだと思うんですよね。
一周回って新しくなるにはまだ時間が足りない、みたいな。
それでもそれしか書けないんですから仕方ありません。
気に入ってくださる方が一人でもいらっしゃるなら
書いていたいものだと思っております。

HCのSさん

女性の場合、いいえ私なんか~って言ってるほうが
「ウケ」がいいのは間違いないと思います。
特にこの島国日本では!
でも、そんな風潮も徐々に薄れ、今は『誇るべきは誇れ』派の
並みがどーっと押し寄せてきております。
つまり、私は波に乗り遅れてるのかも……(涙)

かつみさん

ああ、そうですね、進学校はその傾向が大です。
ものすごく優秀な兄弟を持った場合なんかも同様かも……
ありのままの自分を、しかも自分自身が評価するのは
並み大抵のことじゃないなあと思う次第です。

by 秋川滝美 (2016-09-01 10:33) 

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