So-net無料ブログ作成

『居酒屋ぼったくり5』刊行予告 [小説のこと]

春と秋に……

居酒屋を始めるなら冬がいい
というのはどこかの居酒屋の創業者が言った台詞だが
食べ物話の本は秋を狙って刊行されることが多い
なんといっても読書の秋と食欲の秋で二役ついているから
いつもよりも売れ行きがいいように思えるのだろう。
(はい、秋川の場合はただの思い込みですけど)

だからというわけではないが、『居酒屋ぼったくり』は秋の刊行が多い。
でもって、一年に一冊だけというのはあんまりだから
という頷けるような頷けないような理由の元に
もう一冊だそうとすると、それは自ずと半年後、つまり春となる。
春が来る度に、秋が来る度に、ダイエットと禁酒の敵みたいな本が
こっそりと世に出て行くのである。

ということで、「居酒屋ぼったくり5」やっとこさで刊行となります。
出荷予定は四年に一度しかない2月29日。
次の閏年になるまで私が物書きでいられるかどうかわからないので
この珍しい日に私の本が刊行されるのはこれっきりかもしれない。
あまりにも珍しいのでどかどか広告してしまいたくなる。

とはいえ、大々的に広告したところで
中身が格段に面白くなっているわけでも
例のあの方々が一気にうふふ……な仲になるわけでもないので
(あ、いや、さすがにちょっとは、ねえ……)
これまでと比べて、わっしょーい! とはなるはずもない。
まあ、既刊がお気に召して、たまたま店頭でお目にとまった方は
お手にとっていただけると嬉しいなあ……てな感じである。
ちょっとストーリーを転がすことに注力しすぎて
この人たち、しゃべってばっかりで呑んでないんじゃない? 
って感じになってしまったので
次の巻では盛大に呑ませてやろうとは思っている。

ということで(二回目) どうぞよろしくお願い致します。


**************************

刊行予告

『居酒屋ぼったくり 5』  アルファポリス 2月29日発送

表紙をご覧になって、一目でこれが誰かわかった方は
『ぼったくり中毒患者』になりかかっていますので
くれぐれもご注意くださいませ(笑)

**************************




人気ブログランキングへ

進まない話 [小説のこと]

秋、秋、秋、秋は続くよどこまでも。

web版を読んでくださっていた人はご存じだと思うけれど
某居酒屋小説はとりあえず一段落となるまでに45話あった。
(実際は一話を三回に分けてUPしていたので話数はもっとだ)
いくら改稿するにしてもweb版をそのまま……というのは
あまりにも買ってくださる方に申し訳がない、ということで
各巻1~2話の書き下ろしが入っている。

今現在4巻まで刊行、目下5巻の校正中という状態であるが
いったい何話まで収録したのか、と気になって調べたところ
まだ13話しか消化していなかった。(五巻までで)

オーマーイ ガーーーット!
あと32話も残ってる……

3巻が丸々書き下ろしだったにしてもこれはちょっと酷い。
45話まで収録したらいったい何巻になるんだと頭痛がしてくる。
しかも、あの話は7月から翌年1月にかけての書いたのだが
本当に何にも考えずにリアルタイムで料理と酒を選んでいた。
連載期間中スーパーに行って魚や野菜を見ては
よしこれで書こう! とかやっていたのだ。
連載期間のほとんどが秋だったのだから
延々と、本当にうんざりするほど延々と秋の話が続く。

こいつはちょっとなあ……と思って、三巻目で書き下ろしを入れて
四季を一巡りさせてはみた。(他にも理由はあったけどね)
でも、そんな手は何度も使えるわけじゃない。
(そんなことをしていたら永遠に終わらないではないか!)
食欲の秋というだけあって食材は数多ある。
それにしても、ものには限度というものがあるだろう。
いくら私の筆名が秋川だといってもここまで秋の話ばっかりでは
世間様の怒りを買ってしまわないだろうか……

さらに、ただでさえのんびり展開だった話に書き下ろしが加わって
ハシビロコウも裸足で逃げ出すスロー展開。
ストーリーがちっとも進まない、とお叱りを受けるのも当然だと思う。
(とはいえ、短編連作のストーリー性って……と思うときもないではない)

こんなときは他の話に逃げるに限る!
力量もないくせに何シリーズも抱えて四苦八苦している私だけれど
居酒屋話だけを書いている状態じゃなくてよかったとつくづく思う。

にしても不思議だ。
居酒屋話を書いていると適当な料理を作る女の話が書きたくなってくるし、
料理の話ばかり書いていると売上に悩む事業部長の話が書きたくなり
おっさん話を書いていると若い男の子の暴走を書きたくなる。
なんじゃこれは……と考えるに至ってはっとした。

これって……テスト前に掃除を始めるのとおんなじじゃん。
つまり目の前のことから逃げてるだけ……
学生時代からちっとも成長してないのお……

ということで、自分で自分を嗤いながら本日も私は秋の話を書く。
できれば見放さず最後までお付き合いいただきたいものだ、と思いつつ……


***********************************

【刊行予告】


 ありふれたチョコレート2 文庫版 2月4日出荷予定
 
 書き下ろし小話もありますので、お見かけの際はどうぞよろしくお願い致します。


************************************




人気ブログランキングへ



















息子成人式 [日常]

まったくねえ……

とっくの昔に二十歳を迎え、たばこは大嫌いだからパスだが
酒解禁で大喜びだった我が息子。
(ちなみに外で呑む酒はまずいとかぬかしている)
成人式ぐらい出席すれば良いのに……という親の意見はまったく無視。
まあ中学から市外の学校に通った息子にしてみれば
地元の成人式は同窓会の役目も希薄
それよりは夕方からおこなわれる中高の同窓会のほうが
楽しいに決まっている。
成人式なら記念品ぐらいもらえるだろう
それだけでももらいに行ってはどうか、というせこい意見には
「記念品は判子。しかも引換券を持って判子屋に注文に行く方式」
だとのたまう。
つまり当日式典に参加しなくてももらえるのだ。
しかも息子は高校卒業時に二本セットの判子をもらっているし
もっと大きいものを私が誂え済み。
「そんなにたくさん判子ばっかりいらない」
という彼の意見はしごくごもっともだった。

かくして彼は午前中の式典をパスして趣味のイベントへ。
じゃあ気楽な恰好でいいな、と思っていたら
夕刻からおこなわれる高校の同窓会がドレスコード付きだそうで
一張羅のスーツを着こみ始めた。
スーツであのイベントに参戦するのか……
とそこはかとない脱力感を味わっていると
「てーへんだ、てーへんだ」と息子登場。

「俺のカーディガン知らない?」
「知らん」
「うーむ……こっちにあると思ったのだが……やむなし!」

なんてうがうが言いながら出かけようとした息子を見て母絶叫。
何じゃその毛玉満載のぼさぼさカーディガンは!
しかもスーツの色とまったく合ってない。
どうやら高校時代から着倒してきたものらしい。
確かに見覚えがあるわ……にしてもあんまりだ。
脱げと言うには寒すぎるし、馬鹿は風邪引かないというのは根拠なき暴論。
うちの家族は風邪も引ける器用な大馬鹿揃いである。
元々アレルギー持ちの息子は風邪など引いたら人の倍も面倒

あーもう! だから昨日のうちに確認しておけとあれほど……

とかぼやきながら息子を車に詰め込んで服屋へGO!
言うまでもなく○ニクロよりもさらに廉価なファストファッションショップ。
電車の時間まで15分しかない! という状況の中
奇跡的に『990円』なりのカーディガンを見つけ
「着ていきますからタグ切ってください!」と叫んでその場で着用。
駅に送りこんでぜいはあ言いながら家に戻ったら
午後から母発熱……

あーあ……このばかっ母ぶりをご覧あれ、である。

息子のカーディガンが四年目の毛玉集合体であろうが
色が変であろうが、なぜ放っておけないのだ。
どんなものでもとにかく着ていれば風邪は引かないだろうに……
手を掛けすぎる自覚があるからこそ外に出してみた。
でも、戻ってくるたびこの有様ではほとんど意味なし。
そうこうしているうちに息子は今月末で家に戻る。
この四ヶ月で息子は成長したのかもしれないが
母のほうはさっぱりだ。

めでたさも中ぐらいなり成人式。
子どもが大人になるためには
親のほうの成長も欠かせないはず……
息子の成長を阻んでいるのはやっぱり私なんだろうなあ
なんて、曇り空にため息を放つ私である。



人気ブログランキングへ




冷や汗ものの初夢 [日常]

一月二日の朝は冷や汗と共に。

他人の見た夢の話ほどつまらぬものはない。
そんなことは百も承知で書いてしまうのは
とにかくこれが正夢とならぬようにと必死だから。
とりあえず、どちらさまも温かい心で見逃していただきたい。

年が明けたぞ、めでたいぞ、といいながら
某版元に打ち合わせに赴いた私。
ところが、たいていは約束よりも早く着いてしまうせっかちな性格のせいで
打ち合わせの相手はまだ会議中。
それも結構大きな会議らしく、お偉方がみんなして参加中で
社内はしんと静まりかえっている。
まあ早く来た方が悪いのだし……と思いながら打ち合わせ室で待っていると
いつも元気な担当編集さんが、やけによろよろと現れた。

「あ、秋川さん……申し訳ありません……」

心なしか、というか明らかに顔色も悪い。
いったいどうしたのだろう? と話を聞いてみると

「秋川さんの次の本、つまらないし売れそうもないので福袋に入れるって上の者が……」

どっひゃーーーーー!!

つまらない、はまああたっているので仕方ないにしても
出版社が福袋を作るなんて聞いたことがない。
でも、はっきりいって出版不況も極まれりのこのご時世
生き残りをかけてやれることは何でもやれ! という作戦が
発動されないとは限らない。
売れない在庫を捌く神グッズ=福袋 という概念を前提にすれば
売れない本を詰め込んだ福袋が登場してもおかしく……

いやいやいやいや、おかしいって! それ、絶対におかしい!!!

本の福袋なんて誰が買うんだ! しかもいくらで売るんだ!
正月早々、浮かれ気分で買い込んだ福袋の中から
秋川の本がわらわら出てきたら、その人は二度とその版元の本は
買わないんじゃなかろうか……

いずれにしても、自分の書いたものが福袋に詰め込まれるなんて
物書きとしては最悪の事態。
これが正夢になったら二度と立ち直れない。
唯一の救いは、担当編集さんが
「秋川さんの本を福袋に入れるなんて許せません! それぐらいならこの本は出しません!」
と、言ってくれたこと。
私と編集担当さんは手を取り合っておいおい号泣
しかる後、涙を拭いてどこかへ旅立つのだった……

とまあ、こんな夢。
まさかなあ……と思いつつも、絶対ないとは言いきれない。
しかも福袋回避のために出版中止って……orz

年末から帰省と正月を挟んで一行の文章も書かなかった。
これはそんな私の罪悪感が見せた悪夢だと信じたい限りである。

いずれにしましても、明けましておめでとうございます。
本年が皆様にとって希望に満ちた穏やかな一年であることを
お祈りいたします。
願わくば、皆様の初夢が私みたいなとんでもないものでありませんように……





人気ブログランキングへ