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結婚願望 [日常]

君らの言葉は信じない。

親が子どもに向けるに当たって
この言葉は最悪ではなかろうか……
などと遠い目になる春の日。

それはさておき。
我が家の子どもたちには結婚願望がない。
それどころか彼氏彼女が欲しいという気持ちすらない。
ふたりがふたりして『面倒くさい』と言うのだ。
片思いからいたってスムーズに玉砕
ただちに次のターゲット捕獲(?)
小中高大すべての学校にターゲット会いたさに通った私としては
そもそも普通に生活していて誰にも惚れないというのは
「だ、大丈夫かおまえ!?」と肩を掴んで揺すぶりたくなる事態だ。
これが親の手前、こっぱずかしくて暴露などできるか!
という、まあ人としての当たり前の羞恥心であればいいのだが
どうも奴らは本気でそう思っているらしいのだ。

振り返って
息子は幼稚園の頃にはすでに彼女がいた。
ちょっとボーイッシュでそれなのにけっこうシャイで
まあなんてかわいいお嬢さん……とにまにましていた。
小学校に上がったあとも彼の言動から
ああ、この子がターゲットだな、と推測することができた。
だが中学校に上がってからはそういったことが全くなくなった。
「女なんてけっ!」というある意味中二病の一症状的台詞を吐き
いつ収まるのかとみていたら未だにそのまんま。
挙げ句の果ては「自分以外の面倒なんて見られない」ときたもんだ。

娘は学校やら園と名がつくところはすべて嫌いだ。
できれば行きたくないと年がら年中思っている。
なので友達ができたとしてもそれ以上の親交は望まず
薄くて狭い交友関係の中、自分の世界を愛して生きている。
そんな娘を気に入ってくれる男の子もいるにいるらしいが
本人がそんな有様なので関係が維持できない。
目下の彼女の目標は、いかにして我が身を生涯養っていくか。
ある意味、たくましくて女性の鏡であるが、
親亡き後、病気とか怪我とかあれだとかこれだとかはどうするのだ、
とこれまた肩を掴んで……以下略。

だがしかし、私も夫も本当のところはあまり心配していない。
人間というのは変わるものだ。
私は二十余年独身主義を貫いた挙げ句
友人の中でも一二を争うほどさっさと結婚してしまった。
夫にしても、おそらく結婚は上司の紹介で見合いかなんか……
と嘯いていたのにあっというまにご成婚、である。
そんな前言撤回をものともしない
ある意味大嘘つきな両親の元に生まれた子どもたちの言葉なんて
信じられるわけがないのだ。

結婚願望があろうとなかろうと
出会うべき人に出会えば教会の鐘は鳴る。
だから心配なんてしない。
幸い、この『なんでもあり』なご時世。
同じような人はいくらでもいるだろう。
もしも生涯、この人ならと思う人に会わなければ
それはそれでひとりで生きていけばいい。

ということで
ひとりでも食っていける家事スキルと経済力をゲットしろ!

以上、成人済みの息子と今年選挙権を得る娘への
嘘つき親から贈る言葉。




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眼鏡を買いに…… [日常]

過剰防衛という言葉を思い出す。

四月になっていろいろ忙しい。
ただし、言うまでもなく母としての忙しさ。
なんでこう新年度というのはこんなに親を忙しくするのだろう。
日本の学校制度というのはいったいどうなっているのか
文科省&厚生省あたりをしみじみと問い詰めたくなる。
書類がどうのとか役員決めがどうのとか
保護者会だのなんだのかんだの……
ついでに次々と集金がやってきて
財布のほうまで大変忙しい気分になってくる。
それなのに収入に繋がる仕事をしている時間が満足に取れない
ときた日には心身ともに疲れ切ってしまう。

そんな中、新たに問題発生。
いやそんな大げさなものではない。
単に子どもが新しい眼鏡を欲しがっただけのことだ。
ヤバイヤバいと大騒ぎの挙げ句なんとか進級した息子は
四月から近場のキャンパスに通うことになった。
これまで片道二時間近くかかっていたのが半分になって
やれめでたや……と思っていた矢先にラインがきた。
「こっちの教室、でかくて黒板の字が見えない」

最前列に座れ!!!!

と切り捨てたかったが、よく考えると
息子は昨年も眼鏡新調を見送っている。
昨年ですらボーダーだったのだから
今年は更に見えなくなっているとしても不思議はない。
黒板だけなら最前列陣取り、あるいはオペラグラスで対応できるが
運転のことを考えるとやはりまずい。
やむなく下校してきた息子とともに眼鏡屋さんへ。

出向いたのは一家全員眼鏡族である我が家にとって馴染みの店だったが
こちらも新年度でメンバーが代わったのか
見知った顔がひとりもいない。
これは困ったなーと思いつつ、対応してくれた販売員に視力検査をして貰った。
案の定、昨年よりも視力は悪化していて眼鏡は新調を免れない模様。
それは覚悟しての来店だったからいいのだが
ここから先がどうにもいただけない。

これまでの販売員さんたちは
我が家というか客の懐を考慮した接客に心がけていてくれた。
馬鹿高いフレームやレンズ加工を薦めるでもなく
ちょっとよさげな機能がついていても
その眼鏡をこちらがどう使うかしっかり確認した上で
「それならこの加工は必要ありません」とか
「フレームはこれぐらいので十分です」
なんてにっこり笑って言ってくれた。
もちろん、かわりにこちらを付けられては?という進言も
あったが、十分に納得できるものだったのだ。

ところが昨日の販売員は違った。
運転と授業中の黒板にしか使わないような眼鏡に
「ブルーライト用に慣れていると見え方が代わって気持ち悪い」
という理由だけでブルーライト対策加工を薦めたり
乱視の方にはかなり有効です」なんて実に曖昧な説明で
通常より一万円も高いレンズを薦めてきたり……
ちなみにこれ、今までの販売員さんだったら
実際にレンズを持ってきて、見え方の違いを体感させてくれた。
買うほうもその差を確かめ、払う価値があるかどうか判断できた。
だが件の販売員は、それもしないままに、
「やっぱりちゃんと見えたほうがいいでしょう?」
なんて息子を絡め取りに来たのだ。
見えなくて困っている息子は、そう言われれば欲しくなるだろうし
親としてはどうせならちゃんと見える物を与えたくなる。
結局、普通のレンズとどれほどの差があるのかもわからないままに
高いレンズを買い込むことになってしまった。
言われるままに買ったほうが悪いのはわかっていても
なんだかなーという気持ちが抑えきれないのである。

私もかつては物を売る仕事をしていた。
売上は一円でも多いほうがいいし
高い物が売れれば嬉しいに決まっている。
でも商売というのは一度限りではないだろう。
次もここで買おう、と思っていただける接客があってこそ
商いが続いていくのである。
この店はいたずらに儲けに走るのではなく
その客にとって最適な商品を薦めてくれる――
その信頼なくしては成り立たない。
逆に言えば、その信頼があったからこそ、この店を使ってきたのだ。

あの販売員さんは高機能の商品が息子に役立つと信じて
スペシャルな眼鏡を薦めてくれたのかも知れない。
でも使い方から考えて必要とは思えない機能を
子どもを思う親心に乗じて売りつけられたような
嫌な後味が残った。
どんなに優れた商品であっても
こんな感想を抱かせた時点で失敗ではないかと思う。
価格に見合う価値の提供――
そこには信頼というものが占めるスペースが少なからずある。
あの販売員さんがそのことに気付く日は来るのだろうか……




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一気読み狙い [小説のこと]

我に返らないでいただきたい……

物書きの端くれになって三年半が過ぎた。
けっこういろいろな本を出していただいたけれど
執筆スピードとしては商業作家の合格ラインに
達しているのではないかと思っている。
というよりも、もはや秋川の存在価値はそこにしかない
ぐらいな感じ……(涙)
要するに小学生の頃とまったく変わっていない。
筆の趣くままに書き殴ってEnd、である。

ただ書いていく上でひとつだけ気をつけていることがある。
それは、とにかく読みやすいことである。
私は元々大変性格が悪い上に,頭も悪い。
こういう人間の常として、誰かと対峙するときは
非常にシニカルかつ小難しい言葉を使いたがる。
幼少のみきり、それで失敗したことはいくらでもあるし
逆に「大人っぽくて、賢そう」と誤解されたこともある。
(誤解だということは誰よりも自分が知っている)
けれど、いくら難しそうな言葉を連ねたところで
書いている人間(=私)の中身はすっからかんなのだから
読む方にしてみれば笑止千万であろう。
書く方にしたって重い鎧を着たままでは肩が凝るだけなのだ。

かくして秋川滝美の狙いはただひとつになった。
目指すは「あっという間に読める本」である。
書く方がずばばーーーと勢いで書いているのだから
読んでくださる方もどばばーーっと読み切っていただきたい。
途中で首を傾げて立ち止まることなく、
気がついたら最後のページに至っていた、が理想である。
馬鹿馬鹿しい,あり得ない、こんな奴いるか! と思いながらも
最後までページをめくる手が止められない。
そのためには「はてこの言葉の意味は?」なんて立ち止まられては困るのだ。

このシンプル過ぎるほどシンプルな目標を掲げてから
私は随分楽になった。
書くものには中身がない、何も残らないと言われようが
あり得ないだろう! と叱られようが
どれだけ細かくだめ出しされようが
気分は『最後まで読んでくれてありがとう』なのだ。
物書きとしては怠惰かも知れないし、向上心の欠片もない。
でも、きっとこれからも私は、そんな話を書いていくのだろう。
途中で投げ出すぐらいなら、最初から鍋敷きにしてくれー!!
なんて叫びながら……


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【刊行御礼】

いい加減な夜食4 無事刊行致しました。

表紙はこんな感じ。
俺様率いる原島家はますます賑やかです~
そういえばあいつらどうしてるかなーとお思いの方は
ちらりと覗いてやってくださいませ。


夜食4.jpg


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