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未完の大作製造器 [小説のこと]

業務連絡。

某社秋川担当編集様
毎日せっせとキーボードを叩いておりますが
18万字になんなんとしても話が落ちませぬ。
私の書くものは概ね13万から14万字でひとまとまりですが
短編一話分超過してもエンディングに至っておりません。
その上、大詰めに持ち込まなければならないところで
とんでもない別ルートを思いつき脂汗がしたたっております。
かくなる上は、秋川自ら国外逃亡……
と思ったら、パスポート切れてた……orz

というのはリアルな話ですが(冗談とちゃうんかい!)
秋川の場合、大変良くあることです。

ストーリーをあれもこれも突っ込みたくなって収拾がつかなくなり
でやでやと無理やり書き上げた挙げ句
片っ端から削っていく。(号泣と共に)
もちろん、執筆途中でも書いては捨て、書いては捨て、しているので
ひとつの話を書き上げるために倍とまでは行かないまでも
1.5倍ぐらいの文字を叩いていることになる。
削った文章を移したファイルを振り返る度に、
なんという労働生産性の低さ! 項垂れてしまう。

時には自分で削りきれなくなって
編集担当さんに「いらないところ捨てて」と丸投げもする。
気の毒な編集担当さんは、だらだらと締まりのない文章を
必死こいて削ってなんとか形にしてくれる。
時には、いらないところは山ほどあるのに
肝心なところが描写不足でわけがわからない、なんてことも。
そのたび、編集担当様(筆者校正『さん』→『様』)は
ものすごくすまなそうに『ここらあたりをもう少し……』
なんておっしゃるわけである。
そんな工程を何度も繰り返して、ようやく秋川の話は出来上がる。

けれど、編集担当様から見た場合
これは本当に面倒くさい作業だと思う。
毎日毎日、書けない書けないと騒ぎまくる物書きを捕まえて、
呑ませて食わせて書かせるよりはマシかもしれないが
書くには書くがそもそもなっとらんという物書きも相当質が悪い。
昔の文豪など誤字脱字ですら恥だといった人もいた。
そんな人にとって編集者校正が入るなんて論外なのだろう。
私は超平成デビュー(謎表現)の物書きなので
昔の文豪と比べるのもおこがましいのであるが
感覚としてはどっぷり昭和で、文豪寄り。
『それが編集の仕事だろう、ごらあ!』なんて居直れるわけがない。
またしても、だらだらと書き散らかして申し訳ありませぬ。
平に平にご容赦……
土下座でも何でもしますので(腹の肉がつかえますけどね)
どうかこの話をなんとかしてやってください、なのである。
というか、編集担当様がいなければ即死。
編集担当様についていただける商業物書きになって
本当によかった、と思う瞬間である。

ということで年内最終原稿、脱稿という名の下駄預け完了。
このあと削って足して整えて……という作業が始まるし
初稿の出来からしても先行きはとても暗いが脱稿は脱稿。
あとは来年頑張ることにして、秋川は主婦に復帰~
と思った、あと一本小話を書かなければならなかった……orz
ううむ、今年の秋川家の大掃除はいかに??




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