So-net無料ブログ作成

弾丸ツアー再び ② [日常]

車は走るよどこまでも。

樹木の美しさを語るとき
あるいはそれを観に行くとき
紅葉を選ぶか新緑を選ぶかはそれぞれであるが
私は圧倒的に新緑派である。
(単に緑色が好きなだけかもしれない)
かねてより東北(奥入瀬)に行きたいと思っていたが
行くなら新緑の季節にしたいとも思っていた。
幸い機会を得て赴いた奥入瀬は見事に新緑の季節
(幾分新緑と言うには遅めかもしれないが)
滔々と、なんて静けさとは無縁、怒濤の流れと
木々の美しさに感無量だった。

正直、奥入瀬という場所は私が住むところからは
かなり行きづらい。
新幹線は北海道まで通じていても
その最寄り駅から奥入瀬までが長い。
今回私が降りた空港からですら車で二時間近くかかるのだ。
それでも行った。
遥か昔、1000ピースのジグソーパズルで作った風景が
本当に現存するのかこの目で確かめたかったから……

空港から二時間、駐車場から1時間近く歩いて
辿りついた奥入瀬渓流の阿修羅の流れはまさにパズルのとおり。
私がパズルを作ったのは四半世紀以上前なのに
寸分変わらぬ豊かな緑と水の流れがそこにあった。

誰もがどこかで見かけたことがあり
「あーあれね」と頷く風景を見に行く旅。
風景に限らず、絵でも、人でも、なんでも
映像ではなく、この目で見る。
「あーあれね」を「これがあれか」に変えるための旅は
ちっぽけな私の人生をほんの少し輝かせる。
生きててよかったなあ……なんて思わせてくれる。

奥入瀬を二時間ほど歩いたあと
レンタカーを駆って八甲田山へ。
六月だというのに雪が残る山肌に
無謀かつ無能な指揮官の下、失われてしまった命を想う。
しばし瞑目のあと、案内所の方の助言に従って青森へ。
実は夕食を弘前でと思っていたのだが、青森のほうが近いとのこと。
弘前城が見たかったためしばらく迷いはしたものの
なんせ私は稀代の端っこ好き(意味不明)
青森は本州の端っこだからやっぱり見ておきたいということで北上。
その時点で、時刻は16時。
これは夕食を取るだけで終了だろうな、と諦めつつ青森市に到着すると
なんとまだ三内丸山遺跡に入れる時間……
(てか……どんだけぶっ飛ばしたのさ、秋川)
これ幸いとだだっぴろい遺跡内をあっちにいったりこっちにいったり
途中で「蛇が出ました」なんて注意書きを見て
それは巨大なのか、それとも毒蛇なのか? そこんとこ詳しく! などと突っ込みつつ
これ以上歩けぬ、と悲鳴を上げる足に従って見学終了。

その後、青森港を見下ろせるビルで夕食。
まだ18時にもなっていない時刻だったため店内は閑散としていて
これまた幸いと、お茶を運んでくれた店員さんにおすすめを確認。
「海鮮丼がよくでますねえ」と東北独特のイントネーションで言われ
素直に注文。
陸奥湾を見下ろしながらいただいた新鮮な魚介類たっぷりの海鮮丼は
よくここまできたね~と褒めてくれているような味だった。
惜しむらくは車だったためにお酒が飲めなかったことだけど
車だったからこそ重さを気にせずお酒を買うことが出来たのだからよしとする。

ということで、その後また二時間かけて十和田湖にもどり
宿の露天風呂で汗を流した。
お土産に買ったビールを飲みたいと思う間もなく爆睡。
かくして本州の真ん中あたりから端っこまで移動した1日目終了。
いつもながら実に忙しい旅である。(つづく……たぶん)

DSC_0037.JPG

DSC_0045.JPG

DSC_0064.JPG


DSC_0065.JPG

DSC_0067.JPG

DSC_0068.JPG


人気ブログランキング

弾丸ツアー再び [日常]

東日本制覇。

本当は違うところに行くはずだった。
とある作品の取材のために、某男子高校生大騒ぎの話を
大車輪で書き上げ、無理やり一泊二日の時間を空けた。
ところひょんなことからその取材の必要がなくなってしまった。
単なる観光として行く手もあるが、それなら別にその地に行くことはない。
なぜならその地は、実は私の父方の本家があるところで
幼少のころからの縁の地だったからだ。
だからこそこの地の話を書きたかったのだが
まあそれは次の機会を待つということで……

書けなかった物語を思いつつの旅はあまりにも辛いし
せっかく開けた日程、無駄にするのも悔しいので旅に出ることにした。
行く先なんて考えるまでもない。
前回の記事でも触れたが、今年の私の目標は東北と九州。
五年ぐらい住んでいたから冬の東北の厳しさは知っている。
できればちょっと遠慮したいし、東北の新緑は必見。
かくして行き先は東北と決定し、宿やら交通手段の検索開始。
最近は新幹線が便利になったので東北だって楽勝だ!
なんて気軽に考えていたが、やっぱり距離は距離。
一泊二日で回れるところなんてたかがしれている。
うむむ……となっていた私の目に飛び込んできたのは飛行機プラン。
要するに朝一番でばびゅーんと東北に飛び
翌日の最終便で戻ってくる。
宿とレンタカーまでついたプランのお値段は
新幹線を使う場合よりもレンタカー分だけ安い。
新幹線ならどう頑張っても昼過ぎにしか着けないのに
飛行機なら朝の10時には現地入り……
迷うことなく予約ボタンをクリックし
ホテル、飛行機、レンタカー、すべての手配が五分で終了。
ああ、旅をするのも本当に楽になったなあ……としばし感動。

ということで、一昨年の出雲に続く飛行機&レンタカーの旅に出発。
目指すは東北、本州の端っこ。
天気予報は雨だけど、なあに私は天下の脳天気、もとい晴女
そんなに心配することもなかろう
とばかりに鼻歌交じりに出かけた先の風景はこちら。

DSC_0008.JPG


おや……ここは本州の端っこじゃないのでは?
とお思いの方は大正解。
私が行きたかった場所は、ここ(秋田)から入ったほうが
近いってことらしい。
秋田もちゃんと見たことがない私としては一石二鳥。
ほけほけと喜びつつ車を借りて一路北へ。

自宅の最寄り駅を出発したのは午前7時。
羽田経由で秋田に着いたのは10時5分。
お天気はこんな感じ、晴れ女の面目躍如。
ここから一泊二日の大移動が始まった。(つづく……かなあ)

DSC_0010.JPG

DSC_0020.JPG




人気ブログランキング



理想と現実 [日常]

こんなはずでは……

自由気ままに旅をしたい。
あるいは必要以外の買い物をしたい。
常々そう思っていてもうまくはいかない。

私の今年の目標は
なんとか原稿をやりくりして休みを作り
東北と九州のとある場所にいくことである。
そして、物書きとしてなんとか五年生き抜いたご褒美に
ちょっとよさげな腕時計をひとつ買おうとも思っている。

ところがぎっちょんちょん。

原稿をやりくりして時間を空けたらそこに仕事が入ってくる。
もちろん、これは受けた私が悪い。
断固として、一作に三ヶ月は取る、というポリシーを貫けばいいのに
もしかしたらなんとかなるかも……とか思う馬鹿さ加減のおかげで
繰り上げても繰り上げても時間ができない。
そのうちストレスに耐えきれなくなって
えーい、旅に出るぞ! となったとしても
行き先はことごとく取材がらみ……
目指すは東北や九州だというのに
実際に手配するのはそのどちらでもない場所への電車だったりするのだ。

時計にしてもしかり。
先般、某通販サイトでいわゆる『ブランド時計』のバーゲンセールがあった。
それをきっかけに、これがいいかな、あれがいいかな、と物色をはじめ
自分の好みに合う時計を見つけたりもした。
それなのに、ああそれなのに、それなのに
さてさてと思った私の目に飛び込んできたのは
スティックタイプの高性能掃除機。
そう、あの、大変賑やかな外国製のあれでござる。
新型がでたせいかどうかはわからないが
一日限りの大特価セールとか銘打たれ
気付いたときには注文確定ボタンをクリックしていた。
大特価でも今私が使っている掃除機より遥かに高価
このうえ時計なんて……とか思ってしまう。

旅も買い物も思い通りにならない。
結局、要望は要望、必要には勝てないのだなと
遠い目になる。
それでもほしかった軽い掃除機が買え
旅に出られる身を喜ぶべきなんだろうけど。



人気ブログランキング