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土曜日の過ごし方 [日常]

忙しいのか、暇なのか。

物書き業の切なさなのかなんなのか
私の日常に土日祝日の感覚はない。
一年中、旅にでも出ない限り
午前中は仕事、午後はだらだら……ということになっている。
年中無休でうんざりだ、と思う反面
待てこれ、一年の半分はだらだらじゃん……と苦笑したり。
そんな中、『居酒屋ぼったくり』のドラマが始まった。
以降は、私の土曜日の過ごし方である。

午前9時。
  洗濯やらなんやら済ませて机の前に座る。
  でもメールチェックだのポイントサイト巡りだの
  (まだやっとんのかい!!!)
午前9時半~10時。
  うーんそろそろ仕事せねば~と書きかけ原稿を開く。
  昨日書いた部分を読み返し、ウオーーーっと消して書き直し。
午前11時半
  いつもの宅配業者さんがブブーッとやってきて
  ドラマの完パケ(放送用に仕上がったDVD)を届けてくれる。
午後1時半~2時
  明日書き直しになる(涙)とわかっている原稿をとりあえず保存して
  本日の仕事終了。
  そういえばご飯を食べていないと気付き
  届いたばかりのDVDを再生しつつ昼ご飯。
午後2時半
  夕食作成開始……とはいっても完璧に酒の肴
  要するに今見ていたドラマに作者自ら飯テロられて
  同じメニューを作成。
 (とりあえず原作者なので今回どの料理が出てくるかは知っているから
  昨日のうちに食材は揃えてある)
午後7時
  下の子帰宅、上の子は行方不明……成人済みの男なんざ知るか!!
  いそいそと食事(いや酒だな)の支度を調え、テレビをつける。
  画面に出てくるとの同じ料理をつつきつつ、DVD視聴
  放映時間より前に見られるのを感謝しろ! などと
  我が子相手に恩着せまくり、大いに嫌がられる。
  途中、ぱっと写った画面を見て
  『このご飯と豚汁と人参の葉っぱの並び方って……』
  と姑みたいな突っ込みをしたとたん
  『一品ずつ出てきたんでしょ』
  人参の葉っぱでご飯を食べてるところに
  豚汁が届いたらこういう風になるよ、
  きっとこのあと、アキは自分で位置を直すんだよ
  と冷静に反論され、さすがは居酒屋でバイト中……と感心する。
  それに、真ん中に真っ白なご飯が入ることで
  サイドの人参の葉と豚汁がものすごくきれいに写る。 
  ご飯が左、汁物は右、という指摘を覚悟でこの形で撮った
  スタッフに脱帽である。
  
 (知らんけどね。ただのすっとこ……いやいや/笑)
  

こんな感じで、画面の中の料理と目の前の料理を見比べ
やっぱりプロの料理はきれいだなーと呻きつつ
「えーい、こっちがオリジナルじゃい!!」とまた酒を含む。
となりでは下の子が地団駄を踏む。
なぜならこいつ、成人までカウントダウン状態。
もうあとちょっとでお酒が解禁になるのだ。

この子が誕生日を迎えればいっしょに酒を酌み交わせる。
上の子はちょっとお酒が苦手な体質だったけれど
こいつは見るからに『呑めそう』……ああ楽しみ。
そしてこの子が成人すれば、私は監督義務から解放される。
親として子に向ける心配は決してなくならないけれど
それでも、なにが起こっても自分の責任と言い放てる。

テレビの画面に飛び込めるほど大きく育った『居酒屋ぼったくり』と
無事に成人を迎えた我が子。
それを眺めつつ、酒を嘗める日はもうすぐそこ。
幸せな幸せな土曜日である。


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最強ストッパー [日常]

〆切最強。

一月は行く、二月は逃げる、三月は去る……とはよく言われることだが
今年ほど早かった一月は記憶にない。
どれぐらい早かったかというとお正月に酒すら呑んでない。
(全然、説明になってないな)
その代わりに雪がちらつくような極寒の中
ビールを五種類いっぺんに試し呑みという荒行はあったが
正直、夏いやせめて春なら……と思った。

それはさておき、すっ飛んでいった一月の中で思ったのは
〆切ってすごい、ということだ。
何を隠そう、私はかなり不器用だ。
一度にできるのはひとつ、うんと頑張ってふたつ
三つ以上になると全部がはじけ飛んでしまう。
はーい、キャパオーバー~! てなもんである。
そんな私に原稿と校正とコミカライズ&ドラマにまつわる
あれやこれやそれをいっぺんにこなせという無理難題。
これだけ体重があるんだから、いっそふたりに分けてくれ!
と叫びたくなる状況だった。
要するに、私にドラマ化なんて百年早かったということ。
その上、折悪く子どもたちは揃ってテスト期間中。
普段なら『めしよろ~」なんて、どこのJKだと思うような台詞で
食事作成or調達を頼んでしまえるのに
彼らは彼らで精一杯……
結果として、秋川家の夕食は悲惨なことになった。
しかも野菜高騰で慢性的な野菜不足
これじゃあ風邪のひとつやふたつ引いても当然。
それでも気合いで〆切までは~と頑張って
できてない原稿をできたふりで版元に送りつけた。
(すごい面の皮の厚さだ)

その結果、襲ってきたのはありとあらゆる体調不良。
肩はがちがちだし、腰は悲鳴を上げてるし
頭痛はするし、咳もちらほら、ところによっては鼻水。
胃は痛いし、吐き気もするし、
お肌はぼろぼろだし、あっちこっち痒い(いやこれは元からだ)
これだけの不調をたったひとり(!?)で堰き止めるなんて
まったく〆切ってやつぁ! である。
こんなに強力なストッパーなら、いっそ毎日〆切……落ち着け秋川。

ということで〆切最強、
だれか私に、まともなご飯を食べさせてくれ! なのであーる。
(こんなこと言ってていいのか、飯話書きが……汗)



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【追伸】

  諸般の事情で刊行予告は遅れておりますが、
  出るべきものは出るべき時期に出ます。(たぶん)
  体調不良で原稿が上がらず、刊行ストップということでは
  ありませんので、ゆるりとお待ちいただけると幸いです。
  またドラマのほうも順調に進んでいるようですのでお楽しみに。
  



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来年の目標 [日常]

止める勇気、人に任せる勇気。

継続は力なり、という美しすぎる日本語があって
私は思いっきり呪縛されている。
つまり、いったん始めてしまったら止めることができない。
ダイエットすら、止めることができず
継続のためにリバウンドを繰り返すというていたらく。(をい~!)

まあそれは笑えない冗談であるが(いや、事実だな)
おおむね、いったん始めたことはやめたくないという強い意志がある。
状況だけ見れば、三日坊主の対極にあるのが秋川だということになるが
これが見事なぐらい実を結ばない。
ただだらだら続けているだけではどうにもならん、という生き見本である。
しかも始めてばっかりなのでやることは増える一方……

さらに私は稀代の『いらんことしい』(余分なことをする人)で
自分の担当を越えて色々やらかすことが多い。
そして、その底にあるのは純然たる奉仕精神なんかじゃなく
『そうすることで自分がいい目にあいたい』という薄汚い下心だけなのだ。
もうね、『見たらわかる、あかんやつやん』って話なのである。

心身ともに坂を転がるように衰えていく中
余分なことに気力、体力を奪われていては
本当に大事なことができなくなってしまう。
これから先、忙しくて、忙しくて、忙しいだけの人生でいいのか!
仕事で忙しいのはありがたいし、本望でもあるが
そもそも仕事だけなら、ここまで忙しいわけがない。(……たぶん)
とどのつまり、その他諸々との合わせ技で忙殺されているのである。

この際、『どうしても私でなければ』なんてものは
この世の中にはないのだ、と自分に言い聞かせ
アウトソーイング上等、敵前逃亡ばっちこいを目指すことにする。
でもって、なんとしてでも休みを作って残り4つとなった
『行ったことがない県』を踏破するのじゃ~。

来年の秋川はメンタルをそがれそうなことを
片っ端から人任せにして『楽に生きる』のが目標。
頑張らないし、必要以上のことは絶対やらない。
どちら様も、そこんとこよろしく!

ということで、今年も大変お世話になりました。
何でも止めちゃいたい症候群真っ盛りのぐだぐだ秋川ですが
来年もよろしくお願いいたします。
皆様、どうぞよいお年をお迎えくださいませ。




**************************

【防備録】

・2017年 刊行

 居酒屋ぼったくり7          (アルファポリス)
    〃    8          (   〃   )
 幸腹な百貨店 デパ地下おにぎり騒動  (講談社)
 放課後の厨房男子 文庫        (幻冬舎)
 放課後の厨房男子 まかない飯篇    ( 〃 )

・2018 執筆&刊行予定
 
 A社、K社、G社、K社(新規)にて単行本&既刊文庫化数冊
 
 
   うーん……このうち数冊は脱稿、初校済みとはいえ……うーんうーん……(汗)
  

*****************************

 
 
 
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リフォーム工事完了 [日常]

辛い一ヶ月だった……

建ててそろそろ15年になる我が家。
十年を過ぎたころから、近隣で外装工事が増えてきた。
(我が家はミニ開発地なので建設が同時期)
我が家もそろそろやらねば……と思い続けて五年、
やっと重い腰を上げた。

以前なら、色々調べて他社見積もりも取って……と
やったのだろうけど、どう考えても余力がない。
やむなく、建てたメーカーに頼んでリフォームすることに。
高いことはわかっていたし、それ故に近隣は他社に依頼もしていた。
でも、建てたところに頼むのは手っ取り早い。
なんせ、一切何も考えず
『オーダー! 建てたときの状態に戻す~!』
なんて鐘を振る施主なのだ。
塗料からなにからすべてデータが残っている会社に頼むのが一番。

そんなこんなでリフォームを決定し、着工したのが11月1日。
台風にも大した雨にも遭わず、順調に行程を昇華。
外装は新築同様になったし、ベランダの防水も床下の防蟻もやり直し
どさくさ紛れに水回り清掃五点セットとやらも導入。
(これは別会社だったけれど、とにかく換気扇からトイレまできれいになった)
専業だったときですら持て余していた掃除全般。
これ以上放置したら何が湧くやら……という状態で
周り中からアウトソーシングを勧められていたが
家の中に人が入ってくるのが嫌で目を瞑っていた。
でも、どうせ毎日作業員がやってくる生活、ついでにやってしまえ!
ということで、まとめて依頼して掃除してもらった。
正直、まあすごい! と感心する出来ではなかったけれど
何もしないよりは『はるかに』まし。
ぶっ壊れ寸前の下の子の部屋のエアコンも入れ替え手配済みだ。

もうひとつ気になっていたのはカーテンで
これは新築時から15年、一度も交換していない。
これを機会に全取り替えしてしまおうかと思ったが
値段を見て目が点。
新築時、日当たりがよくて明るい家に住みたがった馬鹿(→私)のおかげで
窓がすべて規格外、既成カーテンが一切合わない仕様なのだ。
(しかも数も多い)
さすがに外装工事した上にカーテンに数十万は無理。
これから家を建てる皆様、窓のサイズには気をつけて~
なんて泣きながら洗濯、総取り替えはあきらめることにした。

かくして一ヶ月に及んだ工事は本日にて完工。
ただいま、絶賛足場取り外し中、である。
にしても……本当に工事って大変だ。
窓一枚隔てた向こうに人が居て、あれこれやっている――
これだけでも家で仕事をする者にはけっこう辛い。
その上、作業前後の挨拶だの、お茶出しだの
数日おきに回ってくる施工会社の報告云々……で
気を取られることが山積みなのだ。
何より辛いのは、昼食後ちょっと一眠り……が不可能だったこと。
これは6時半起床、25時半就寝の私には地獄そのもの。

一時は外に作業部屋を借りることも考えたが
さすがにそれは……と断念(それぐらいならカーテンを買う!)し
無理やり仕事をしていたけれど、進捗は『ごめんなさい』のひとこと。
留守にできないから、調べにいかねばならないことも放りっぱなしにしている。
唯一の救いは、いわゆる『大掃除』がほぼ終わっていること。
おせちはたぶん作るだろうけど、それは頑張れば二日でなんとかなる。
あとは腰を据えて、ひたすら書いて挽回するだけ……
って、言うは易し、おこなうは難し、の典型だな(爆)

てなわけで、リフォームその他完了。
あとは書け、ひたすら書け、さあ書け書くんだ秋川!
なのであった。

【業務連絡】 

某社編集担当様

こういう事情で遅れております。
予定消化率は6割、明日、いや来月(←ぬるすぎ)からテキパキ頑張りますので
勘弁してください。(土下座)




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物書きの仕事 [日常]

書いてなんぼ。

結局のところ、この一語に尽きる。
噴飯本でも壁投げ本でもいい、とにかく世に作品を送り出す。
自分が書いた文章で対価を得る。
それが物書きの仕事だと思う。

だから……
なんというか……
正直言って……
漫画や翻訳作品を褒められるとなんか違う感満載となる。

だってそれ作ったの私じゃないじゃん……

そんな思いがものすごくある。

原作者なんだから胸張って良いんですよ、と
誰もが言ってくださる。

でもね……

どんな原作であっても、つまらない作品にすることは簡単。
それなのに原作者を唸らせるほどの切り口で
キャラを壊さないどころか引っ張り上げる台詞で
既にある世界と併存できる新しい世界を作り上げる。
そんなことを当たり前のようにやってしまう方々を前に
原作者でござい、なんてのさばる心臓は私にはない。
コミカライズや翻訳に足る作品だと評価していただけたのは
確かに私の力だろう。
けれどそれを超えて、漫画や翻訳を褒められても

ああああああああーーーーーごめんなさーーーい!!

って叫びたくなってしまう。

コミカライズ作品の売れ行きが不調だと(そんな事実はありません)
ごめん! 原作が面白くないものはどうしようもないよね!
とひっそりと落ち込み、好調は好調で(これは事実)
どうせ原作より面白いでしょうよ、なんてやさぐれる。

もうね……なんとしてくれよう、この面倒くさい物書き! である。

そしてこれはきっと、ドラマ化でも同じ。
面白くても面白くなくても、私はいじいじと悩むだろう。
いくら漫画や翻訳、ドラマがヒットしてもそれは私の手柄じゃない。
それを手がけた人たちの努力のたまものである。
 
結局、淡々と書くしかない。

文章を世に送り出し続けている限り
私は物書きでいられる。
逆に、漫画や翻訳、ドラマの出来に頼り始めたら
私は物書きではなくなりつつあるということだ。

原作者は所詮原作者。
それ以上でもそれ以下でもない。
彼らの成功は彼らのもの。
それを胸に刻んで、今日も私はキーを叩く。









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リバウンド上等 [日常]

疾きこと風のごとく。

忙しい忙しいというのは下品だとは百も承知。
それでも思わず言いたくなるほど忙しい夏だった。
とはいっても、原因はおおむねプライベート。
弾丸旅行や映画鑑賞や家族の夏休みや
同窓会やそのための帰省や終わったあとの打ち上げや……全部遊び(笑)
飛行機やら新幹線やら車やら移動ばっかりで
旅行用の鞄をしまう暇もなかった。
(実はまだ遊び足りなくて期待を込めて今も放り出してある)
それでも大いに楽しく、有意義な夏だったと思う。
少なくとも机に張り付いて
書いては消し、書いては消し、しているよりはマシ。
我が夏に悔いなし! という感じである。

でも、これだけ遊び倒すとつけが回ってくるのは当然
どこに行くにもパソコンを抱えていったし
予定を見越して作業量を決めてあったから
仕事自体に重大な遅延はない。
量のわりに中身が薄いのは今に始まったことじゃないし
八月九月に〆切もない。
旅先で打ち合わせが必要な事態が発生して、
帰宅途中に東京でミーティング……なんてこともあったけど、
それはそれでちょっと売れっ子芸能人みたいで楽しかった。

問題は……旅先で呑気に飲み食いしまくり
おまけに留守ばっかりでろくにジムにも行けなかった結果
ばばーーーんと増えた体重である。

いやはや……人間って本当に楽すると太るんだな……
などと体重計の数字を見つめて大ため息をついたところで
後の祭りがどんじゃらほい、ってなものである。
これから食欲の秋、そして体重増必至の年末年始がやってくる。
少しでも現状を改善しなければと思ってみても
膨らんだ胃も、たるんだ筋肉も協力してくれない。
うーむ……まずい……と冷や汗を流している私の目に飛び込んできたのは
とあるネットニュース。

『肥満は健康に悪影響。ただし関連するのは内臓脂肪量』

本当だな? 信じて良いんだな?
不肖秋川、大デブではあるが内臓脂肪は標準(除く肝臓)
スタイルなんて着る服のサイズがあるうちはアウトオブ眼中。
目下の目標は、子どもが稼ぎ始める前、あるいは作品半ばで頓死しないことだけ。
あとはどーーーーでもいい!

ってことで、ささやかな安心を得た私。
本日も呑気に甘さたっぷりのコーヒーなど飲んでいる次第。
(ほら、コーヒーって健康にいいっていうし!)
どちらさまも内臓脂肪にはお気をつけて。



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堪忍袋の緒発見 [日常]

【閲覧注意】不満の垂れ流しです。





性格が変わったわけではない。

自分で言うのもなんだが、私はとても狭量である。
自分にはどこまでも甘く、他人には密かに厳しい。
だが、この『密かに』の具合が年々ひどくなっている。
正直に言えば『どうしてくれるんだこの野郎!(失礼)』と思っていても
とりあえずその思いに漬け物石を抱かせ、心の海に沈める。
何食わぬ顔で『仕方ないですね~』なんてお茶を濁す。
でも、沈んだだけでなくなったわけではない。

ここ五年ぐらいのおつきあいの方々の中には
もしかしたら私のことをとてもできた人間だと思っている人が
いるかもしれない。(いないかもしれない)
だが、きっぱりはっきり言い切ると、それは虚像だ。
私が私自身と仕事を守るために作り上げた嘘秋川である。
私が商業物書きになる前に書いていたブログをご存じのかたは
それについてよくおわかりだと思う。
過去の私は、ありとあらゆるものについて文句を言っていた。
美味しくなかった名産品、面白くなかったドラマ、金返せと思うような本
政治にも、人にも、気象現象にすら……
そして、私の本質は、何ら変わっていない。
ただそれを表面化させるには、リスクが多すぎるので封じている。
それだけのことである。
そのあたりを皆さんよく覚えていてね、という感じ。

なにが言いたいかというと……巨大な漬け物石登場(爆)

ということで、私は今、けっこう不満。
有り体に言えば、もう勘弁してくれ、という感じ。

……というようなことを書くと、なにがあったんだ!? と
思われるだろうけれど、これは昨日今日のことではない。
積もり積もった不満、行方不明だった堪忍袋の緒が目に付いた。
それだけの話である。
お目汚し失礼、とっぴんぱらりのぷう。




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弾丸ツアー再び ③ [日常]

アドバイスに感謝。

誰かとの道行きならば相談が出来るが
ひとり旅の場合は全部を自分で決めなければならない。
かといって、私に観光ガイド並みの知識があるわけもなく
旅のお供に選ぶガイドブックはいつも『軽くて小さい』が基準なので
内容もわりと軽くて小さい(苦笑)
主だったところはそれで十分だし
そもそも弾丸ツアーなのでそれ以外を回る時間もない。
とはいえ、せっかく旅に出たのだから
穴場的などこかに寄ってみたくなるのが人の常。
そんなときは人に聞くのが一番……
ということで、私はけっこうそこらの人に話しかける。
(ただし、相手はプロ、ホテルマンとかお土産屋の店員さんね)

今回の旅では、二日目の天候が今ひとつだった。
予報では1日目も危なかったのだが、そこはなんとか回避
でもそこで晴れ女は力尽き、翌朝はどんより曇り空……
晴れていれば日本海のほうまで走ってみるつもりだったが
この曇天の元では海もきれいに見えないだろう。
昨日青森で海は見てきたし、十和田湖自体が海みたいなものだ。
日本海は先般の出雲ツアーで見たし、今回は諦めることにした。

となると困ったのは時間のやり場。
奥入瀬、八甲田山、青森は済みマーク付き
弘前まで行って秋田の空港に戻るのはちょっと中途半端。
(お城も修復中らしいし……)
迷った末に、チェックアウトのときにフロントで聞いてみた。

秋川   『夕方まで時間があるんですが、どこか観る場所ありませんかね』
フロント 『うーん……奥入瀬とか?』
秋川   『昨日行ってきました。ちなみに八甲田山と青森も』
フロント 『(暴走族かこいつ……的な眼差し)そうですか……』
秋川   『田沢湖とかどうでしょうね?』
フロント 『風景としては、こことあまり変わらないようですが……』
秋川   『確かに……じゃあ……?』
フロント 『お芝居とか興味ありませんか?』
秋川   『芝居……??』
フロント 『小坂って町でお芝居が観られるんですが、そこならお天気は関係ありません』
秋川   『なるほど……』

ということで、目的地決定。
朝一番(8時50分)の遊覧船で十和田湖を一回りしたあと
(なんとこれが乗客三名!)
目的だったお酒をゲットし、小坂町へ。
着いた先にあったのは、道の両端に並ぶ幟の数々。
そして、午前中の公演を終えて外で挨拶をしている
役者の皆さんだった。

着物にカツラに白塗り
美しい女形に群がるファン(?)のおばさま方。
言ってはなんだが、ここにこんなに立派な
芝居小屋があるなんてまったく知らなかった。
(ただしこれは私が無知なだけで、あとで聞いたら
夫はちゃんと知っていた)

チケット売り場で確かめると午後の公演は12時30分からだという。
とりあえずチケットを買って入場。
予約客らしき方々は、桟敷でお弁当など召し上がっている。
飛び込み客の秋川にお弁当があるわけもなく
項垂れかけたところに案内の黒子さん登場。

「おうどんやおそばは座席で召し上がっていただけますよ~」
はい、ありがとう。いただきます。
ということで、またしてもお店のお姉さんに尋ねて
おすすめの「アカシアの花の天ぷらそば」を注文。
駅そば並みの柔らかさだろうという予想を大きく裏切る
つるつるしこしこの美味しいそばと薫り高きアカシアの天ぷら。
ほほーアカシアの花って食べられるのね、と頷きつつ完食。
ちなみにこのおそば、なんと一杯500円。
コスパ最高の昼ご飯となった。

食後、この会場の最年少は私ではないか?
という疑いを抱きつつ、開演を待つ。
待っている間に、お土産を売りに来た黒子さんの口上が面白くて
まんまとおまんじゅうを買わされてしまったのはご愛敬。
(たっぷり栗いり、にしては栗はまばらだったが美味しかった)


12時半、賑やかな音楽とクラブのようなライト攻撃の中
ミュージックショースタート。
以後、演劇やらファンサービスやら、踊りやら
飽きるのではないかという心配をよそに
まったく退屈しないままに70分が経過。
最後に登場したのは天女。
これ本当に男性なのか??? と衣装を引っぺがしたくなるも
なんとか思いとどまる。
(犯罪だし、天女が戻れなくなるしね~)
しーんと静まりかえる場内のあちこちで
ご祝儀を回収して(笑)天女は天に戻っていった。

というわけで、人生初の『大衆演劇鑑賞』終了。
いやはやいいものを見せていただいた。
宝塚には嵌まらなかったが、大衆演劇の女形には嵌まりそうな私。
ようするに、根本的に男が好きってことか? と迷いつつ
明治から続く鉱山町、小坂町をあとにした。


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弾丸ツアー再び ② [日常]

車は走るよどこまでも。

樹木の美しさを語るとき
あるいはそれを観に行くとき
紅葉を選ぶか新緑を選ぶかはそれぞれであるが
私は圧倒的に新緑派である。
(単に緑色が好きなだけかもしれない)
かねてより東北(奥入瀬)に行きたいと思っていたが
行くなら新緑の季節にしたいとも思っていた。
幸い機会を得て赴いた奥入瀬は見事に新緑の季節
(幾分新緑と言うには遅めかもしれないが)
滔々と、なんて静けさとは無縁、怒濤の流れと
木々の美しさに感無量だった。

正直、奥入瀬という場所は私が住むところからは
かなり行きづらい。
新幹線は北海道まで通じていても
その最寄り駅から奥入瀬までが長い。
今回私が降りた空港からですら車で二時間近くかかるのだ。
それでも行った。
遥か昔、1000ピースのジグソーパズルで作った風景が
本当に現存するのかこの目で確かめたかったから……

空港から二時間、駐車場から1時間近く歩いて
辿りついた奥入瀬渓流の阿修羅の流れはまさにパズルのとおり。
私がパズルを作ったのは四半世紀以上前なのに
寸分変わらぬ豊かな緑と水の流れがそこにあった。

誰もがどこかで見かけたことがあり
「あーあれね」と頷く風景を見に行く旅。
風景に限らず、絵でも、人でも、なんでも
映像ではなく、この目で見る。
「あーあれね」を「これがあれか」に変えるための旅は
ちっぽけな私の人生をほんの少し輝かせる。
生きててよかったなあ……なんて思わせてくれる。

奥入瀬を二時間ほど歩いたあと
レンタカーを駆って八甲田山へ。
六月だというのに雪が残る山肌に
無謀かつ無能な指揮官の下、失われてしまった命を想う。
しばし瞑目のあと、案内所の方の助言に従って青森へ。
実は夕食を弘前でと思っていたのだが、青森のほうが近いとのこと。
弘前城が見たかったためしばらく迷いはしたものの
なんせ私は稀代の端っこ好き(意味不明)
青森は本州の端っこだからやっぱり見ておきたいということで北上。
その時点で、時刻は16時。
これは夕食を取るだけで終了だろうな、と諦めつつ青森市に到着すると
なんとまだ三内丸山遺跡に入れる時間……
(てか……どんだけぶっ飛ばしたのさ、秋川)
これ幸いとだだっぴろい遺跡内をあっちにいったりこっちにいったり
途中で「蛇が出ました」なんて注意書きを見て
それは巨大なのか、それとも毒蛇なのか? そこんとこ詳しく! などと突っ込みつつ
これ以上歩けぬ、と悲鳴を上げる足に従って見学終了。

その後、青森港を見下ろせるビルで夕食。
まだ18時にもなっていない時刻だったため店内は閑散としていて
これまた幸いと、お茶を運んでくれた店員さんにおすすめを確認。
「海鮮丼がよくでますねえ」と東北独特のイントネーションで言われ
素直に注文。
陸奥湾を見下ろしながらいただいた新鮮な魚介類たっぷりの海鮮丼は
よくここまできたね~と褒めてくれているような味だった。
惜しむらくは車だったためにお酒が飲めなかったことだけど
車だったからこそ重さを気にせずお酒を買うことが出来たのだからよしとする。

ということで、その後また二時間かけて十和田湖にもどり
宿の露天風呂で汗を流した。
お土産に買ったビールを飲みたいと思う間もなく爆睡。
かくして本州の真ん中あたりから端っこまで移動した1日目終了。
いつもながら実に忙しい旅である。(つづく……たぶん)

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弾丸ツアー再び [日常]

東日本制覇。

本当は違うところに行くはずだった。
とある作品の取材のために、某男子高校生大騒ぎの話を
大車輪で書き上げ、無理やり一泊二日の時間を空けた。
ところひょんなことからその取材の必要がなくなってしまった。
単なる観光として行く手もあるが、それなら別にその地に行くことはない。
なぜならその地は、実は私の父方の本家があるところで
幼少のころからの縁の地だったからだ。
だからこそこの地の話を書きたかったのだが
まあそれは次の機会を待つということで……

書けなかった物語を思いつつの旅はあまりにも辛いし
せっかく開けた日程、無駄にするのも悔しいので旅に出ることにした。
行く先なんて考えるまでもない。
前回の記事でも触れたが、今年の私の目標は東北と九州。
五年ぐらい住んでいたから冬の東北の厳しさは知っている。
できればちょっと遠慮したいし、東北の新緑は必見。
かくして行き先は東北と決定し、宿やら交通手段の検索開始。
最近は新幹線が便利になったので東北だって楽勝だ!
なんて気軽に考えていたが、やっぱり距離は距離。
一泊二日で回れるところなんてたかがしれている。
うむむ……となっていた私の目に飛び込んできたのは飛行機プラン。
要するに朝一番でばびゅーんと東北に飛び
翌日の最終便で戻ってくる。
宿とレンタカーまでついたプランのお値段は
新幹線を使う場合よりもレンタカー分だけ安い。
新幹線ならどう頑張っても昼過ぎにしか着けないのに
飛行機なら朝の10時には現地入り……
迷うことなく予約ボタンをクリックし
ホテル、飛行機、レンタカー、すべての手配が五分で終了。
ああ、旅をするのも本当に楽になったなあ……としばし感動。

ということで、一昨年の出雲に続く飛行機&レンタカーの旅に出発。
目指すは東北、本州の端っこ。
天気予報は雨だけど、なあに私は天下の脳天気、もとい晴女
そんなに心配することもなかろう
とばかりに鼻歌交じりに出かけた先の風景はこちら。

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おや……ここは本州の端っこじゃないのでは?
とお思いの方は大正解。
私が行きたかった場所は、ここ(秋田)から入ったほうが
近いってことらしい。
秋田もちゃんと見たことがない私としては一石二鳥。
ほけほけと喜びつつ車を借りて一路北へ。

自宅の最寄り駅を出発したのは午前7時。
羽田経由で秋田に着いたのは10時5分。
お天気はこんな感じ、晴れ女の面目躍如。
ここから一泊二日の大移動が始まった。(つづく……かなあ)

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