So-net無料ブログ作成
小説のこと ブログトップ
前の10件 | -

『放課後の厨房男子まかない飯篇』見本誌到着 [小説のこと]

ちょっと得した気分。

書いた原稿が出版されると
ご苦労さんということで何冊か見本誌をいただける。
タイミングは出版社によってそれぞれだが
早いところは刊行の一週間も前に届けてくれる。
まだ書店に並んでいない本を手にできるのは
やっぱり書いた者の特権だろう。

ということで、見本誌到着。
とはいっても、文庫のほうは既に今日出荷となり
明日あたりには全国書店の店頭に並ぶ予定。
四六版は20日に出荷予定で、21日から店頭に。
例によって『やっておしまい!』な版元さんなので
早々と書影公開させていただく。
どちら様も、この表紙を目印にお探しください。
で、めでたく発見の暁にはぜひぜひお手にとってくださるよう
お願いいたします。

『放課後の厨房男子 まかない飯篇』 1300円(税別) 幻冬舎
『放課後の厨房男子』文庫版      600円(税別) 幻冬舎文庫

 学校の内外を問わず厨房男子はいつも元気いっぱい。
 こい? うすい? あまい? しょっぱい?
 万年空腹男子が繰り広げる珍騒動。
 とくとお楽しみください!



厨房男子書影.JPG




人気ブログランキング

nice!(8)  コメント(5) 

『放課後の厨房男子 まかない飯篇』刊行予告 [小説のこと]

書いた順に出るとは限らなかった……

先般記事にした近況報告で、出るのものこの順でしょう、とお知らせしたのもつかの間
あとから書いた方が先に出るという珍事発生。
……誠に申し訳ありません、としかお伝えしようがない。
なんというか、ほんと……大人って難しいわ~の一言。

ということで刊行予告。


*********************************


『放課後の厨房男子 まかない飯篇』 (幻冬舎) 9月21日刊行

 万年空腹状態の高校男子たちは、なんとか空腹を満たさんと今日も今日とて
 大騒動を繰り広げております。
 将来に向けて問題山積みのはずの青春時代。
 にもかかわらず、『てきとー』に過ごしているようにしか見えない彼ら。
 本篇では、そんな彼らの学校外での生活に触れております。
 あの『いじられ専門部長』の大地をはじめ、小麦粉教信者不知火、実は毒舌家の優也、
『キングオブいい人』金森、そして先輩勢の翔平&颯太がどうなったか気になる方は、
 ぜひぜひ手にとってご覧ください!!!!
 
 
 さ、ら、に!!!

 シリーズ新刊発売に先立ちまして、『放課後の厨房男子』が文庫化されます。
 既刊をお読みいただいていない方、借りて読まれた方はこちらもあわせてお願いいたします!!


 『放課後の厨房男子』(幻冬舎文庫) 9月12日刊行 



************************************
 
ぜいはあ……

いつになく、力の入った刊行予告になったのは大人の事情……
と、もうひとつ。
つい先週、郷里で母校の同窓会がおこなわれ
私の学年が幹事を担当、高校時代のメンバーと大々的な再会を果たしたところだから。
この同窓会、出席者が800人越えという大規模なもので
幹事長をはじめとする地元スタッフは何年もの時をかけて準備をしてきた。
郷里を離れているメンバーはそこまでのことはできないまでも
精一杯の協力をし、同窓会は成功裏に終わった。
幹事の中心になってくれていたのはやはり高校時代に『やんちゃ』だった面々。
彼らの活躍を見守りながら、私は『厨房男子』たちも数十年後にはこうやって
同窓会を主催したりするのかな~、目の前の同級生たちみたいに
元気な大人になってくれると良いな~なんて、考えていたのである。
そんなこんなで私の想いがたっぷりこもった『厨房男子シリーズ』
どこかでお見かけの際は、どうぞよろしくお願いいたします。



人気ブログランキング








nice!(6)  コメント(6) 

近況報告 [小説のこと]

お訊ねいただくことが多いので……

不満は書かない言い訳にはできない。
というか、私の場合、書かずにいられないから書く。
書くことで心身の安定をはかっているので
書かないと本当に(さらに?)おかしくなるのだ。

私の〆切はおおむね2~3ヶ月ごとにやってくる。
そして、必ず月末である。
(中途半端に月中だと忘れるから)
さらに次の仕事の着手は翌月1日と決めている。
つまり30日に書き上げれば31日はお休み(喜)
早く書き上げれば書き上げるだけ、お休みができるというシステム。

これは原則として『仕事を休む』という概念がない私が
なんとか自分の心と体に折り合いをつけるために作り上げたシステムで
このところの旅が、ことごとく弾丸ツアーになっている原因でもある。
(書き上がるかどうかわからないのに予定なんて組めないからね)
29日に原稿があがりそう→じゃあ30~31日は休める、よし、旅に出よう!
もちろん、宿や交通手段が確保できない場合もある。
そんなときは、とりあえず旅行の手配をして二日分の仕事を前倒しする。
旅行中の仕事をあらかじめ終わらせておいて旅に出るのである。

……と、書くと私がワーカホリックのように見えてしまうが
実はそうではない。
なぜなら私は毎日4時間ぐらいしか仕事をしていない。
朝の九時に机に向かい、午後一時にはギブアップ。
午後はプールに浸かっていたり、寝ていたり、ネットで遊んでいたり、寝ていたり。
(家事は? とかおっしゃる方は、秋川をわかっていませんな/笑)
だから週に七日仕事をしていても、実働は28時間
基本的に作業は夜やることにしているから、校正が入ると若干延びるにしても
8時間労働の正社員の方よりもはるかに働いていないのである。
ちなみに、もっと時間をかければいいものが書けるのでは? という疑問はない。
所詮秋川、時間があってもなくてもこの程度。
だから編集担当様がんばってね~と丸投げしまくり(ごめんなさい)

そんなこんなで、今月は28日に初稿を版元に送りつけ
(書いたんだから出せ、という押し売り戦法)本日までがお休み期間。
明日からまた、違うものを書くための鋭気を育成中。
自己評価を高めるためには可視化が必要、ということで
現在の状況を記しておく。(ブログって元々日記だし~)
ちなみにタイトルが明記できないのは大人の事情、お察しください。

【脱稿済み】
   下町の居酒屋話 次巻  再校済み 三校待ち たぶん秋頃刊行
   男子高生が頑張る話次巻 初校済み 再校待ち   〃
   下町居酒屋話  次々巻 脱稿        たぶん来年
【執筆予定】
   おっさん奮闘記次巻   プロットチェック済 8月~
   新作          プロットチェック済 冬                
  

とまあ、こんな感じ。
おそらく出るのもこの順番(書いた順)でしょう。
他にも文庫の予定が若干ありますが、それは私に取っては執筆ではなく作業ですので割愛。
幸いこれまで、書いたものが刊行されなかったことはないので
脱稿した以上、いつかは出るだろうぐらいの気持ちでのんびりお待ちいただけると幸いです。


  


人気ブログランキング






刊行予告&ご報告 [小説のこと]

出していただける幸せ。

昨年末に大騒ぎをして校正を終えた原稿。
その後、順調に進み、刊行に漕ぎ着けました。

***************************************

『居酒屋ぼったくり7』 アルファポリス 2月28日発送 → 27日でした!
『いい加減な夜食4 文庫』  〃    3月16日発送


 居酒屋話は依然としてじたばたの展開、夜食文庫には書き下ろし小話が入ります。
 店頭でお見かけの際は、よろしくお願いいたします。


***************************************

まずは目出度き春。

でもってご報告。
我が家の受験戦争はあっけなく収束いたしました。
なんというか、あれだ。
目的がはっきりしている奴の受験は決着が早い。
そうとしか言いようがない展開だった。

とにかくこれが学べればどこでもいい、というわけではないが
学問、特に文系なんてやる気次第でどうにでもなるし
これまで学業にかけた努力の量を考えたら高望みの余地すらない。
親の助言に従って、望む学部がある大学をリストアップ
しかるのちにどんな教授がどんな研究をしているかを調べ上げ
行きたい学校を絞り込んだ。
そこには偏差値やランクという概念はほとんどなかった。
偏差値が高かろうが低かろうが関係ない。
(そもそもうちの子、自分の偏差値がわかってない)
縁がなければ落ちるし、あれば通る、そんな感じだった。

かくして臨んだ入学試験、受けた学校は三校。
いや正確には二校だな……
(一校は割り振られた受験地があまりに遠くて
翌日の本命校に支障を来しそうでパスした)
上の子の中学から始まって以来初めて『補欠』という文字を見たあと
本命大学本命学部を見事にゲット。
センター試験含めて我が子の受験は都合4日で終了となった。
一方、世間様では入学試験はまだまだ続いている。
行くとこはあるんだし、どうせなら他の学校も受けてみる? 
という下らなすぎる親の言葉など端から無視で
我が子はさっさと参考書の類いを片付けてしまった。

まったくねーここまでぶれないといっそ清々しいわ!
なんて苦笑しながら、書類を揃え、入学金その他も払い込み。
延納手続きなんてとんでもない! の熱望入学。
めでたく我が子は春から大学生になることになった。
やれやれ……と安心したところに速達到着。

「○○大学 後期入学試験受験票」

おう……
確かに、まさか前期で受かるとは思わなかったから出願しましたが
お宅はすでに我が子に入学許可をくださったでしょう?
お金だって耳を揃えて払ったじゃないですか。
それとも……もしかしてあれは巨大などっきり???

なんてびくびくしながら過ごしている。
受験料を返せなんて野暮なことは言いませんが
「なーんちゃって」だけは勘弁してね!

ということで、心配してくださった皆様
誠にありがとうございました。
現在も受験続行中の皆様には、第一志望ゲットの合格菌を
お届けいたします。
ただし、この合格菌、難関校には効きそうにありませんので
ご自分でパワーアップさせてくださいませ。(深礼)



人気ブログランキングへ



未完の大作製造器 [小説のこと]

業務連絡。

某社秋川担当編集様
毎日せっせとキーボードを叩いておりますが
18万字になんなんとしても話が落ちませぬ。
私の書くものは概ね13万から14万字でひとまとまりですが
短編一話分超過してもエンディングに至っておりません。
その上、大詰めに持ち込まなければならないところで
とんでもない別ルートを思いつき脂汗がしたたっております。
かくなる上は、秋川自ら国外逃亡……
と思ったら、パスポート切れてた……orz

というのはリアルな話ですが(冗談とちゃうんかい!)
秋川の場合、大変良くあることです。

ストーリーをあれもこれも突っ込みたくなって収拾がつかなくなり
でやでやと無理やり書き上げた挙げ句
片っ端から削っていく。(号泣と共に)
もちろん、執筆途中でも書いては捨て、書いては捨て、しているので
ひとつの話を書き上げるために倍とまでは行かないまでも
1.5倍ぐらいの文字を叩いていることになる。
削った文章を移したファイルを振り返る度に、
なんという労働生産性の低さ! 項垂れてしまう。

時には自分で削りきれなくなって
編集担当さんに「いらないところ捨てて」と丸投げもする。
気の毒な編集担当さんは、だらだらと締まりのない文章を
必死こいて削ってなんとか形にしてくれる。
時には、いらないところは山ほどあるのに
肝心なところが描写不足でわけがわからない、なんてことも。
そのたび、編集担当様(筆者校正『さん』→『様』)は
ものすごくすまなそうに『ここらあたりをもう少し……』
なんておっしゃるわけである。
そんな工程を何度も繰り返して、ようやく秋川の話は出来上がる。

けれど、編集担当様から見た場合
これは本当に面倒くさい作業だと思う。
毎日毎日、書けない書けないと騒ぎまくる物書きを捕まえて、
呑ませて食わせて書かせるよりはマシかもしれないが
書くには書くがそもそもなっとらんという物書きも相当質が悪い。
昔の文豪など誤字脱字ですら恥だといった人もいた。
そんな人にとって編集者校正が入るなんて論外なのだろう。
私は超平成デビュー(謎表現)の物書きなので
昔の文豪と比べるのもおこがましいのであるが
感覚としてはどっぷり昭和で、文豪寄り。
『それが編集の仕事だろう、ごらあ!』なんて居直れるわけがない。
またしても、だらだらと書き散らかして申し訳ありませぬ。
平に平にご容赦……
土下座でも何でもしますので(腹の肉がつかえますけどね)
どうかこの話をなんとかしてやってください、なのである。
というか、編集担当様がいなければ即死。
編集担当様についていただける商業物書きになって
本当によかった、と思う瞬間である。

ということで年内最終原稿、脱稿という名の下駄預け完了。
このあと削って足して整えて……という作業が始まるし
初稿の出来からしても先行きはとても暗いが脱稿は脱稿。
あとは来年頑張ることにして、秋川は主婦に復帰~
と思った、あと一本小話を書かなければならなかった……orz
ううむ、今年の秋川家の大掃除はいかに??




人気ブログランキングへ



『放課後の厨房男子』増刷御礼 [小説のこと]

是非とも広く伝えて! だそうだ。

あっちこっちの版元さんでお世話になっていると
各社のカラーというのが窺えて面白い。
基本、原稿を書いて渡すという作業に違いはないのだが
その過程あるいはその後において『作法』が違うのである。
ぶっちゃけ、改稿をどこまでやらせてどこから校正で直すか、
などというさじ加減は版元というよりも担当者さん自身の色だろう。
かれこれ4年物書きをやらせていただいているが
改稿から校正に移るタイミングが年々早くなってきて
ああこれは『この程度なら校正でOK」と思われる程度には
とんでもないポカをやらかす率が減ってきたのだなーなんて
ひとりでにまにまと気味の悪い笑みを浮かべている。
でもこれ、実際は『秋川は言っても聞かん』が周知しただけかも……
いや、そういう話ではなかった(書いてから言うな!)

版元さんによって色々違う、という件。
校了、責了、脱稿などいう言葉の使い方
契約書を交わす時期、支払いが発生するまでの期間
著者校で使うペンの色まで異なる。
(これは実は非常に驚いた。著者というのは赤で校正するものだと
ばかり思っていたがそうではないところもあった)
そんな中、一番面白いのは(正確には面白がっていられるのは)
告知タイミングではないかと私は思っている。
刊行が決まってそれを皆様にお知らせするタイミング。
某社はとんでもなく辛くて、どんなものを書いていても
版元が告知を終えないと、書き手は呟くことすら躊躇われる。
某社はわりと甘くて、校正に入ったぐらいのタイミングなら
「やっておしまい!」(こうは言わない)
某社はもっと甘くて、なんでもいいから触れ回れ……
(実際、ここまではない……汗)
某社は……もういい!

とまあこんな具合である。
これは刊行だけでなく増刷などの場合も似たような感じ。
で、増刷のご連絡をいただいたあと、これは言っていいの?悪いの?
なんて悩んだりもするのだ。
なので、今回『増刷決まりましたー!』と連絡をいただいたとき
ストレートに訊ねた。
その答えが、冒頭一文である。
聞きたがり、言いがりの私には秘密は大変重い。
デビューの時など、決まってから告知までの間に
原稿そのものよりも秘密厳守のために胃に穴があきそうだった。
そんな私にとって、「言ってもいいわよん」はとてもありがたい話。

ということで、盛大(でもない)に威張ってみる。

「放課後の厨房男子」増刷となりました!!!

ひとえに手にとってくださった方のおかげと感謝しております。
続刊刊行のどさくさでも、どこかの書店の倉庫の片隅に
箱に入ったままの『放課後の厨房男子』が三千部ぐらい積まれていても
知ったことではありませぬ、とにかく秋川大喜び。
皆様、本当にありがとうございました!!!!

ちなみに続刊「放課後の厨房男子 進路編」は10月27日刊行予定。
男子校の調理実習室に巣くう万年腹へり男子が頑張る話です。
進路、恋、家庭の事情……あれこれ悩みは多いけれど
ちっとも重大に思えてこないのは秋川のカラーだとご勘弁ください。
前巻をお読みいただいた方がおそらく気にしていただいたであろう
部長渾身のコンテスト優勝弁当も再現されます。
通販サイトで予約も始まっておりますので
どんな感じかなーだけでもいいので覗いてやってくださいませ。




人気ブログランキングへ





絵の怖さ&刊行予告 [小説のこと]

絵は難しい。


9月から10月にかけて、秋川原作のcomicが二作刊行される。

   comics『いい加減な夜食2』 善内美景   アルファポリス
   comics『居酒屋ぼったくり1』  しわすだ   アルファポリス


私は基本的に、コミカライズ作品に関しては、それぞれの漫画家さんと漫画編集部さんに
丸投げで、どうぞ好きにお描きください、というスタンスを取っている。
漫画と小説は別物で、漫画に関しては漫画家さんの作品だ。
そもそも夜食にしてもぼったくりにしても漫画と小説では視点が違いすぎる。
漫画家さん達は私が思いもかけないエピソードを選んで
それはそれは面白くストーリーを作り上げてくださる。
正直『そこをそう切ったか! うぐぐぐーやられたー! きー! くやしい!!』などと
もんどり打ってばかりいるのだ。
こういう感情が沸くこと自体、自分の作品とは切り離している証拠だと思う。
あまつさえ、あまりの面白すぎて、意外すぎて、
もう最初からこの方々にオリジナルで描いてもらった方が良かったんじゃ……などと
壁を向いていじいじしまくっているのだ。

それでも原作者として名が載る以上、最終チェックを避けて通るわけにはいかない
……らしい。
やむなく、ネームやら組版やらを拝見して、ちまちまと重箱の隅つつきのような
コメントを差し上げるのだが、これも実際は、なんにもいわずにOK出してしまうと
「さては秋川、見てないな?」と思われかねないという姑息な考えによるもので
実際に『いや、そこはやっぱり……』なんて押し返されれば、
「あ、いいっすよ。言ってみただけっす」などとあっさり撤回する。
そんなこんなで刊行準備が進んでいくのであるが
今回はほんとうにコミカライズの怖さを思い知った。

とか書くと、「すわ、トラブル発生か!?」と興味津々になる方もいらっしゃるだろうが
すみません、そういうことではありませぬ。
実は、とある作品の中にワイングラスを持つシーンが出てくるのだが
このグラスの持ち方で文字と絵の違いを痛感させられたのである。

例えば、文字であれば『秋川はワングラスを持った』と書けば済むが
絵(漫画)の場合、『グラスの持ち方』自体を描かねばならない。
つまり秋川のふっとい指がグラスのどの部分にかけられ、どのように支えているか……
それを、きっちりはっきり描き出さねばならないのだ。

これは怖い……てか、大変。

一切のごまかしが利かない。

今回刊行される作品の中にもワイングラスを持つシーンが出てくる。
ネームチェックのときも、組版も、webにUPされたときすらも
うん、OK、とすんなり通したシーンだった。
それどころか、ワインに体温を伝えないように柄を持つ描写に
「すごいな、ちゃんと描いてくださってる」なんて感嘆していたのだ。
ところが、他の原稿を書くために調べ物をしているときに
そのグラスの持ち方が実は日本独自のものだと知ってしまった。
海外ではワイングラスの柄を持つことはなく
名だたるセレブ達はみんなしてグラス本体(ボトル)部分を持っている。
(いわゆるマフィアのブランデーグラス持ちですな)
そして、それこそが『正当な』ワイングラスの持ち方で
柄を持ってカンパーイなんてやるのは日本人ぐらいなものだというのだ。

いやーびっくりした。
井の中の蛙、井戸水で溺死、である。

速攻で漫画の編集担当さんに電話をして
「ど、ど、ど、どー-します?」と訴えた。
日本式と海外方式(正当派)どっちにするか
しばらく討論(実際は、ふたりして驚きまくっただけ)し
元のまま、日本式で行くことにした。
どっちを描いてもご指摘を受けかねない。
日本式で描けば、正当派を御存知の方は違和感を覚えるだろうし
正当派で描けば、日本式しか御存知ない方は首を傾げるはずだ。
それならば、ここは日本なんだし日本式でいいじゃないか……
と開き直ったわけである。
(微妙に数の原理なんて言葉がちらついた)

そんなやりとりをしながら
私はずっと「漫画怖い、漫画怖い、絵って怖い~!!」と
思い続けていた。
文章ならいくらでもごまかせる。
でも、絵はそうはいかない。
これではイラストレーターさんを始め、絵を描く方々から
いろんな問い合わせが来るのは当然である。
適当にーですませていい問題ではなかった……
これまで秋川関連の絵を描いてくださった全てのイラストレーターさん
漫画家さん、本当にごめんなさい。
以後、もっと真剣に考えてお答えいたします!

ということで、今後とも秋川は絵画分野への進出を目指すことなく
ほそぼそと曖昧な文章を書き続けることを決意する次第である。



**************************


【刊行予告】

 誠に申し訳ありませんが、三ヶ月連続刊行となります。

   
   9月30日  『居酒屋ぼったくり6』       アルファポリス
   10月30日  『放課後の厨房男子 進路編』   幻冬舎
   11月下旬  タイトル未定(初校終了済)     S

【年内脱稿予定】

   9 月末(希望的観測) 居酒屋話 A社
   12月末(熱望的観測) 百貨店話 K社

【鬼が笑う話】

   AGKBK……のうちの四つ、できれば三つぐらい……で勘弁していただきたい(涙)


*******************************

 以上、秋川の現状、及びブログがまともに更新されない訳(=キャパオーバー)でした!

 とっぴんぱらりのぷう。





人気ブログランキングへ

『黑心居酒屋』発売中! [小説のこと]

的確すぎて言葉もない。

拙作『居酒屋ぼったくり』を翻訳して海外で出版したい
というお話しをいただいたのはかれこれ一年以上前のことだ。
(実ははっきり覚えていない)
正直に言えば、あのこてこての日本、下町、しかも昭和風味の話を
海外に持っていって大丈夫なのだろうか? と疑問満載。
でも、せっかくのお話しだし、海外版の『居酒屋ぼったくり』が
どんな感じになるか見てみたいという気持ちもあって快諾。
コンセプト的な説明を受けたり、契約書を交わしたりで
あっという間に時が過ぎ、今に至る。

……で、先日、『表紙が出来ましたよ~』と連絡をいただき
どれどれ……と拝見して悶絶。

タイトル「黑心居酒屋」

もうね、おばさん踊り狂ってしまいましたよ。

「ぼったくり」なんて言葉、どうやって訳すんだろうと思っていたら

「黑心」

素晴らしすぎて、しばらく表紙に見入ってしまった。
挙げ句の果てに印刷してほれぼれと眺めた。

現在日本で発売されている『居酒屋ぼったくり』の表紙は素晴らしい出来だ。
作品の雰囲気をしっかり掴み、より魅力的な世界を描いてくださっている。
けれど、あれをそのまま海外(台湾)にもっていったとき
国民性とかそのほかの事情を鑑みたらやはりちょっと違和感があるだろう。
でも、この表紙はそんな違和感を払拭し
まさに『台湾』受けしそうな仕上がりとなっている。

中国語圏の方達が大好きな『赤』をベースに
でかでかと書き抜かれた『黑心』の文字。
さぞや書店で人目を引いてくれることだろう。
内容に関しては、私には全く解読できないけれど
まあ元が元だし、多少ずれたところで……と不問。
発売日は昨日7月28日となっていたけれど
店頭に並んだかどうかも確認しようもない。
もしもここをご覧の方の中に
夏休みに台湾に行く予定のある方がいらしたら
ちょこっと書店など覗いていただけるとありがたいなあ……
(まあ、十中八九、見つからないだろうけれど……)

いずれにしましても『居酒屋ぼったくり』台湾版『黑心居酒屋』
台湾にて発売中。
表紙はこんな感じです、とご報告する次第である。



IZAKAYA BOTTAKURI stand.jpg




人気ブログランキングへ

旬の話題 [小説のこと]

なんてこったい全開。

どんな業界にもアイデア競争というものがある。
いくらすごいアイデアであっても
ただ頭の中にあるだけで形になっていなければ
それは無意味に等しい。
いわゆる「俺もそう思ってた」というのは
負け惜しみとしか取られないのが常である。

音楽しかり、美術しかり、文芸しかり。
例えばミステリー小説を書いている人で
自分が考えたのと同じトリックを誰かに先に使われるのではないか
と怯えない人はいないと思う。
私はミステリー作家ではないし、ミステリーを書こうとも思わない
(実際には書けない)けれど、それに似た恐怖は味わう。
それが話題の旬はずれという奴だ。
私の書いたものを読んでくださっている方は御存知だと思うけれど
私は作中に、けっこう時事ネタを入れる。
自分自身が関心を持っている問題について
なんとなく取り入れたくなってしまうのだ。
ただ、それは物書きにとっては諸刃の剣でもある。
タイミング良く刊行されれば、ああこの問題ね、話題になってるよね、
なんて、読者の方も頷きながら読んでくださるだろうけれど
ちょっと時期を外せば、古いネタだなあーなんて思われかねない。
それ以上に他の作家さんに、同じ問題について自分と同じ角度から見て
同じような見解を述べられてしまうと、うわーーー! となる。
これ、パクリだと思われないだろうか……なんて不安になるのだ。
もちろん、パクリではなく「影響を受けている」という
優しい表現をしてくださる場合も多いけれど、要するに
『他にも書いている人がいるよね、しかもあっちが先だよね』
ということなのだ。
これはかなり辛い。
そんなこと全く気にしない書き手もいらっしゃるのだろうけれど
少なくとも私にとってはとても辛いことである。

仕事を引き受け、原稿を書き、それが書籍として刊行されるまでには
早くても半年、通常はもっと長い月日が必要となる。
『旬の話題』を扱う場合は、それが一年後も読者の方の関心を引ける話題かどうか
かなり真剣に考える。
料理の場合は、なんとか同じ季節に当たるよう努める。
刊行と同時に読んでくださる方ばかりではないとわかっていても
そうせずにはいられない。
我ながら、なんて面倒くさいこだわりなんだと思うが
これが私なんだから仕方がない、なんて開き直っている。

春に出る本にはせめてひとつぐらい春らしい話題を
時事問題を扱うときはそれが廃れないうちに
何気なく書いた問題が、刊行直後に話題になって
大ラッキーなんてことが起こらないかな―などと思いつつ
今日もパソコンのキーをぱたぱた叩いている。
でもまあ、世の中そんなに上手くはいかない。
だからこそ面白いし、だからこそじれったい(苦笑)

ということで、ここで密かに今後のご連絡。
どこから何がとは申し上げられませんが
三冊ぐらい秋にまとまって刊行となりそうです。
(詳細については版元さんの許可があり次第ご連絡致します)
できれば全部お手にとっていただきたいとは思いますが
お金も時間も有限。
少なくとも三冊、立て続けに刊行になることを踏まえて
お選びいただけると幸いです。
(てなことを書くと版元さんに袋だたきされそうですけど……)



人気ブログランキングへ









一気読み狙い [小説のこと]

我に返らないでいただきたい……

物書きの端くれになって三年半が過ぎた。
けっこういろいろな本を出していただいたけれど
執筆スピードとしては商業作家の合格ラインに
達しているのではないかと思っている。
というよりも、もはや秋川の存在価値はそこにしかない
ぐらいな感じ……(涙)
要するに小学生の頃とまったく変わっていない。
筆の趣くままに書き殴ってEnd、である。

ただ書いていく上でひとつだけ気をつけていることがある。
それは、とにかく読みやすいことである。
私は元々大変性格が悪い上に,頭も悪い。
こういう人間の常として、誰かと対峙するときは
非常にシニカルかつ小難しい言葉を使いたがる。
幼少のみきり、それで失敗したことはいくらでもあるし
逆に「大人っぽくて、賢そう」と誤解されたこともある。
(誤解だということは誰よりも自分が知っている)
けれど、いくら難しそうな言葉を連ねたところで
書いている人間(=私)の中身はすっからかんなのだから
読む方にしてみれば笑止千万であろう。
書く方にしたって重い鎧を着たままでは肩が凝るだけなのだ。

かくして秋川滝美の狙いはただひとつになった。
目指すは「あっという間に読める本」である。
書く方がずばばーーーと勢いで書いているのだから
読んでくださる方もどばばーーっと読み切っていただきたい。
途中で首を傾げて立ち止まることなく、
気がついたら最後のページに至っていた、が理想である。
馬鹿馬鹿しい,あり得ない、こんな奴いるか! と思いながらも
最後までページをめくる手が止められない。
そのためには「はてこの言葉の意味は?」なんて立ち止まられては困るのだ。

このシンプル過ぎるほどシンプルな目標を掲げてから
私は随分楽になった。
書くものには中身がない、何も残らないと言われようが
あり得ないだろう! と叱られようが
どれだけ細かくだめ出しされようが
気分は『最後まで読んでくれてありがとう』なのだ。
物書きとしては怠惰かも知れないし、向上心の欠片もない。
でも、きっとこれからも私は、そんな話を書いていくのだろう。
途中で投げ出すぐらいなら、最初から鍋敷きにしてくれー!!
なんて叫びながら……


*************************

【刊行御礼】

いい加減な夜食4 無事刊行致しました。

表紙はこんな感じ。
俺様率いる原島家はますます賑やかです~
そういえばあいつらどうしてるかなーとお思いの方は
ちらりと覗いてやってくださいませ。


夜食4.jpg


****************************



人気ブログランキングへ
前の10件 | - 小説のこと ブログトップ